DRAGASIA -Welcome to Asian Disco-ライブレポート

PART 1

ドラガジアも本編終了。あとは追加公演を待つばかり、ってことで今回は筆者が見たドラガジアのハプニングを全部織り込んでみました。


【アジアな人達たむろする】

 今回はアジアンディスコということで開演前から国籍不明の人たちがいっぱい。チャイナドレスあり、アオザイあり、サリーあり、チマチョゴリあり、浴衣あり、はっぴありの人種のるつぼだ。

 更に回を重ねるにつれ客全体に占めるコスプレ人口比は大きくなっていった。それだけでなく、「それ、自分で作ったの?」というオリジナリティあふれる衣装が登場してくるのには正直びっくりした。胸元はチャイナだが下がフレアのミニワンピとか、太股あたりまでの短い着物にパンツをあわせるとか、ゴルシル・プロモビデオのDJのタトゥーの竜そのまんまを白く染め抜いたアオザイ!とか。

 会場にはいると場内には胡弓とピアノの静かな曲が流れている。今回は緞帳が凝っていて赤地に黒の線が(概ね)十字に、十字のクロスするところには2頭の竜が描かれた丸い模様(ゴルシル・プロモビデオの冒頭に映るものと同じ)がある。

開演が近づくと胡弓の音はガムランへとその地位を譲る。ガムランの金属的な音とリズムが体を落ち着かなくさせ胸がどきどきしてくる。


【オープニングは2カ国語ナレーション】

さぁみなさん、心の準備はできましたか?(以下、中国語)

今日はアジアの香りをたっぷりと楽しんでいってください。(以下、中国語)

もうすぐ21世紀。21世紀はアジアの時代と言われています。(以下、中国語)

来る世紀の幕開けを私たちは立ち会おうとしているのです。(以下、中国語)

それではもうすぐ皆さんを不思議なエィジアン・ディスコへとお連れしましょう。(以下、中国語)

いよいよドラガージアの開幕です。(以下、中国語)

Let's open the gate!(エコー)


客電がおち緞帳が半分だけ上げられる。中央にに座っていたのは胡弓の奏者。彼女の手からゆったりとした旋律が奏でられる。そしてソプラノサックスの2人へと旋律が移る。と、雷鳴がとどろき稲妻が光る。それに動じず続く旋律。薄い遮幕に映るライトの万華鏡のような模様が美しい。

ドラムのビートがインサートすると後方の階段からダンサーが登場。ひとりは青、もうひとりは赤の中国服、頭には複雑な形をした冠姿である。ゆっくりと降りてくると前方へ。そのまま緞帳の前までやってくる。

いっとき緞帳が降り再び開く。今度は全開だ。ステージ縁のフットライトがつき、ファンファーレが鳴り響く。いよいよ始まるのか?

ファンファーレの後、一転してピッコロのひなびたメロディが流れると下手から大きな台が運び込まれてくる。その羽のついた椅子のオブジェに座っているのは紛れもない石井ビューティだ。

つかに赤い房のついた剣(50センチくらいの長煙管のときもあり)を構えたその姿に場内のテンションは一気にあがる。3人のユニゾンのふりにさらに期待は高まる。そしてファンファーレ終了、一気に上がる歓声、今日も客席のテンションは高い。

椅子から降りるとすかさず始まるのは【インド映画のように】。ノッケからハイテンションな始まりだ。だが気後れしている場合ではない。客のノリも十分だ。

曲が終わるとマイクをはずし「ここからは日本語、中国語、英語の3カ国語でのMCをお送りしたいと思います。」ということで録音MCへ。
「みなさんお元気ですか?(手を前に出し1歩前へ)」(続いて中国語バージョン、英語バージョン)

「私も(両手を胸に)元気です(おじぎ)。」 

「今夜はようこそドラガジアへいらっしゃいました(右手を横に振りステージを紹介)」

「最後まで楽しんでいってくださいね。」

「これから2時間(指2本立てる)ちょっとの間、私とこのエィジアンディスコで盛り上がりましょう」

(中国語バージョンの際、股間を隠すふり。="chin"という発音が多かった(笑))

「どうか最後までタップリ楽しんでいってくださいね」

「みなさんノリノリでいきましょう!」

中国語、英語バージョンとも「タップリ」「ノリノリ」が日本語のまま入っていたので場内大爆笑!

最後の「ノリノリ!」を合図に【GOLDEN FISH & SILVER FOX】へ。客席のそろった動きに鳥肌が立つ。そのままの勢いで【HI TENSION LOVE】に突入。場内全体が「のーみそ百グラム」状態、室温一気に上昇。今日はどうなってもオッケーだぁ。


【ソーリー3連発】

3曲終わったところでMC&メンバー紹介へ。
ひととおりメンバーを紹介し、「2つの不幸というのがありまして(in 5/20)。ひとつはそっち側でこのショウが見られないということ。そりゃ見たいですよーこんな珍しいモン(客:笑)。まこれは一生方むりということなんで、しょうがないんですが。」

「それともう一つ、夏も近づいて参りましてこの衣装が暑い。皆さんもチャイナドレスとか着ていらっしゃる方はおわかりになると思うんですがとにかく暑い。(とにかくメイクははげるはカツラはとれるは…カツラはかぶってないんですが。in 7/1)とくにこの詰め襟が。ということでここで衣装を変えさせていただきます。ハルミちゃん!

ここでコーラスハルミ嬢が衣装を持って登場。コスチュームチェンジショウの始まりです。後ろのフックをはずしてもらい上着を脱ぐと下は黒のピタT、二の腕の白さにおもわず洩れる感嘆の声。そしてバリ風の上着を着せてもらってショウは終了。

「以上コスチュームチェンジショウでございました。私はどんなときでもショウを致しますからね。大○をするときもショーをするという…(客ひく)…モゴモゴ(しどろもどろ)…何言ってるんでしょうね。だんだん何言ってるかわからなくなってきましたが(in 6/30)」

(7/1にも同じ話を持ち出し「っていうとお客さんひいちゃうんですよねー。おーい戻ってこいよー!」)

「こういうの着るとなんだかバリの全日空ホテルの従業員みたいでしょ。『お客様お荷物を』って。あとインドネシア空港にいる人ね。『センエン安いよ安いよセンエン』って(笑)。」

「さて。21世紀はアジアの時代と言われております。21世紀っていうとチューブの中をこんな流線型の車が走ってたりとか思っていませんでしたか。ねー、もうすぐですよ。」

「でも21世紀になっても人間て相変わらず飯のこととかで悩んでたりするんでしょうねー。ラーメンの中にちくわを入れるかどうかとかね(客:?)。ねー。あーちくわじゃなくてナルトだ。俺って言葉のボキャブラリー(重複表現)は多いんだけど使い方間違ってるんだよね。…(気を取り直して)来年は2000年(客:えー?)、あ2001年ですね。20世紀と言えば20の○器というわけでございまして…(客ひく)すいません。(in 7/1)」

この日はノッケからベースのキタローさんが落ちた(未確認)かなんかしてキーボードがサックスのところに降ってきたりのアクシデントがあり、本人相当動揺していた模様。客に「イェ〜」ってやらせて時間を稼ぎつつなんとか「2000年、2000年でぇ、ございます」とキメの台詞へ。

♪ぷぷ〜(おもちゃのラッパ)から声が変わり【反省2000】へ。
「この音がすると俺は声が変わっちゃうんだから。でもこの声だけど埼玉の保険金殺人じゃないからね。俺は貯金してますからね。1円2円と貯金して、今11万6520円もあるんだから。等々」

ところがここでもまだ乱調ぎみのご本人、途中に挟み込まれる台詞もぐちゃぐちゃになりかけたりしてなかなかスリリングでございました。

続いて【KAMA KAMA】【でましたプルルンじーさん】と立て続けにソーリー系が続きます。むろんダンサーのふりもソーリーならでは。だからといってまねして踊ったりしないか、と言えば、客席のそこここで踊ってるヤツを発見。ひそかにほくそ笑む筆者でした。

曲が終わりビューティが退場すると今度はマリーザ自身のラップによるダンス。♪あさきゆめみし、と和歌もはさみこまれるアジアンなテイスト。さしわたしが1メートルはあろうかという巨大な扇がライトに透けてきれいでした。

6/30, 7/1の両日はミナコさんがゲスト。そこでこのコーナーはミナコさんの歌い踊る【さくら】に変更されていました。サリーのような衣装をまとったミナコさんのゆったりした踊りは本当にアジアな雰囲気を醸し出していました。


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