印象としては、何処にも存在しないこの場所のうた。という感じでしょうか。。
何故か懐かしさを感じさせるアイルランド風の音にのせて、歌われる「東京」はドラマで描かれるようなお洒落な街ではありませんし、ぴかぴかにハイテクでもない。うっすらと汚れたビルの影、細く曲がって行く小路などには日和下駄に手ぬぐいの蝙蝠翁が徘徊し、街頭では絵描きが絵を並べ、楽隊が演奏をしては屯っている。スーツ姿のさらりまんなどは見えない場所で、それは確かに東京なのです。あるいは、そんな姿を見ないようにしているものへの悪意。
横川さんが殆どの曲を書いているためか、綺麗にまとまっている印象。
ちなみに「世界の果てでNONと叫びし小さきケモノ」は(あのアニメで人気になってしまった)エリスン『世界の中心で愛を叫んだけもの』から取られたものでしょー。
「風来坊とアーティチョーク」っていうのも何かで読んだ気がするのですが。。
何故か『週刊文春』にまでディスク評が載ってました。謎すぎ。
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