プロジェクト「頭文字 X [全国版]」


エピローグ

坂本先生とワタシ

旅を終えて何を思うか

どうやら無事に帰ってきたようです。 「さぞかし楽しいことが色々あっただろう」とか、「素敵な出会いがたくさんあったんだよね」と言われたりするのですが、実際のところはあんまりそういうことはありませんでした。

まぁ、得てして人生、他人(ひと)が思っているようにはいかないものなのですが、 そういう意味での裏切りっぽい結果も、自分としては嬉しかったりするのは、 自分は少々天邪鬼なのかもしれません。

改めて、旅の日々を振り返ってみると、「今までの人生において、 普段から考えていたことを、ぼーっと、走ったことの無い道を走りながら、 もう1度考えてみて、仮説だった部分が少しは確信に変わったかな」、そんな感覚かと。

成功するかどうか分からないレベルのことを1つ成し遂げた、という充実感は おぼろげながらありますね。1から10までを自分で全て計画して一人で実行する。 そういうことは長い人生において意外とあるようで、ないことですから。 子供の頃の夏休み中をかけて作る工作、以来でしょうか(笑)

なぜやるのか、なぜやったのかについては、あれこれ考えるよりも先に体が動いていた、というだけに過ぎません。 過去にもそういうことは、転職とか結婚とか車を買うとか、 そういうシーンにありました。本当にそうしたいと思っているのであれば、 色々と気に掛かることがあっても、ためらう前に実行しているものだと。 本当に欲しいものであれば買うか悩む前に買っている。 買うことを迷っているくらいならそれは欲しくないものだ、と。 そういう性格(たち)なのかもしれません。

旅自体はそんなに格好の良いものではなかったでしょうが、 それで十分だったと自分は思ってます。 とかく、格好悪いこと、泥臭いことをさけて、スマートにやろう、 うまいことやろう、とするあまり、何もできない、動けないってことないですか? なんて日常の世界を見ていて思います。

今の時代、大概のことは簡単にできるしお膳立てもされているから、 良い大人がばかばかしいことにわざわざ取り組むことに良い顔はされないのが 普通でしょう。 それでもやろうというなら(少なくともその本人にとっては)意味があること、 という捉え方もあるのかもしれません。

実際、走っている途中にも「良い大人がこんなとこでこんなこと、 やってていいんかなぁ。みんな汗水流して働いてるというのに」 と思った日もありました。 そこは、勝手に「これはこれで意味がある」と思って、メルマガやホームページを 楽しみにしている人もいる、ということで気にしないことにしたのですが(笑)

東京に住んでいると色々な情報が手に入り、集まってもきます。 だから、それだけで自分はもうなんでも知っている、という気にもなります。 インターネットがあれば、もうそれは世界規模になるわけです。

でも、、、どんなに時代が進んでも、科学技術が発達しても、人間の体、とか、 心とかは2000年前からそんなに変わったのでしょうか。 日本の土地の大きさは変わったのでしょうか? 1年の気候の移り変わり方は何か変わったのでしょうか。

インターネットや、郵便技術、交通手段の発達により、人間の手が届く「外の世界の情報の量」 は格段に増えました。 しかし、そのせいで人間の部分は逆に小さくなってしまってはいないでしょうか?

今回、メルマガでご年配の方々からメールをいただく事が多く、その 方々からは、「色々なことが一段落着いたところで日本をより知る旅に出たい」 という内容が多かったです。 確かに、日常に追われていれば特殊な職業にでもついていなければ、 中々できないことかもしれません。

でも、やってやれないことはないレベルのことならやってみる奴がいても いいのではないか、とも思いました。どうせ人間、こんなにたくさんいるのなら、 何も右に習えで皆同じことをするばかりでは能がないでしょうし。

別に旅を強制する、ということではなく、人生における可能性の1つをここに 示したかったのかもしれません。

年をとるということ、大人になるということは少しずつ夢をあきらめていく、 ということ。可能性の選択肢を減らしていくことが普通なのかもしれません。 でも、勉強して、働いて、偉くなって、、、その結果、できることが 減ってるってなんか変じゃないでしょうか。

ただがむしゃらに生きる時間ももちろん大切ですが、それに終始してしまい、 「あれ、なにしたかったんだっけ?」と、ゆとりなく年輪を重ねる人たちばかりを 見てしまって子供はどう思うでしょうか。夢が無いといわれても仕方ないでしょう。

日本人は余暇の使い方が下手だ、と聞きました。 下手といっても他国に比べて相対的なものであり、勤勉な国民性が 今の日本を支えているところもあるとは思います。そこはバランスでしょう。

昨今、元気が無い日本なんて言われるとちょっと悔しいです。 今、目の前にあることだけにとらわれずに、ちょっとだけ、 ほんのちょっとだけでも、このページが、 上を向いて生きていく足しに少しでもなれば幸いです。

突き抜けるような空の蒼(あお)と相棒

もう1つの写真

(文体変更)そーそー、銀塩カメラで撮った写真ができたので、 スキャナで取り込んで掲載しますね。

普段は基本的にデジカメで撮影し、カメラが重いのであまり撮影しなかったのですが、やはりこれはこれで味わいのある写真がとれるんですよね。


 

関門海峡(左)、北九州でお世話になったCRIM北九州の皆様(右)。私はまだあまり車のことは詳しくないのですが、メンバーの車にかける情熱っぷりが伝わってきました。

やはり九州と四国が初上陸だったので感慨深かったです。
 

メルマガの読者の方(小倉在住)から小倉駅はすごいので是非といただいた写真(左)確かにすごいです。今回、駅は寄れる余裕があったところしか撮れなかったので、誰か駅フォトを全て集める、とかに挑戦して欲しいです(笑)

他にもメルマガを読んだ方々から、旅の途中にメールで名産などをたくさん連絡してくださったりして色々楽しめました。
 

本州最北端(左)と北海道最北端(右)。風が強かったり、えらく寒かったり。 写真はセルフタイマーを使わないと自分を撮ることはできないので(当たり前)

自分自身を撮ること自体にはあまり興味が無いので枚数は少ないですね(苦笑)もっと被写体に向いている人を撮らないと。
 

やはり今回の目的のメインは「出逢った事の無い風景を見に行く」に尽きますね。 東京からいける海なんて湘南とか汚いっていうイメージなのですが、人がこないようなところの海のきれいな事、人が住んでない土地の空のきれいな事。


車内の様子

あまり細かいことは考えずに必要になりそうなものを適当に積んで出かけたのですが、案外どうにでもなりました。冬場ではこうはいかなかったでしょうが・・・。 トランクはもう少し整理しながら行かないと後半はぎゅうぎゅう詰めできつかったですね。。

運転席の様子  トランクの様子


思い出の食事

普段からさほど食事にはこだわりがあまり無いのですが(汗、あえてベスト3をあげるとすれば、ラーメン部門、ソフトクリーム部門、その他部門としますと(もちろん、独断と偏見による)以下のような感じです。


思い出の温泉

今回、温泉も相当入りました。それでも記憶に残るところはそれほど多くは無いですよね。「やたら塩辛い」「どろどろ」「混浴(ぉ」そんなところでしょうか。ただ、旅の途中であるがゆえ、カギのかからない脱衣場とかだと、万が一盗難にあったりしないか、という心配は常にしてました。終盤は温泉くらいしか楽しみが(汗。


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