AORモノならここって感じのCool Soundの企画レーベル?Cool Hawaiiの2002年のラインアップとして、Lance Jyo参加の作品2タイトルがリリースされました。1枚は彼のソロ『Dreamwalking』、そしてもう1枚は彼が参加したユニット『At
Secong Glance』。いずれも旧盤にボーナス曲を追加した特別盤。しかもジャケットも今回のリリースに合わせたCool
Soundオリジナルという熱の入れよう。いかにこのアルバムに期待しているかが分かります。『Dream....』のライナーで中田さんが書いているけれど、中田さんがLanceと初めて会った時に、実は一緒にSimonsも同席してました...というのが今回のお話。
音楽仲間でもある大阪のIwakiさんから連 絡をもらい「Hawaiiからランスが来るので一緒しない?」と言われて、「ランスって誰?」状態の私。「ほらほら...」と説明されてやっと分かったけれど、どうして彼が来日して、どうしておっちゃんと会うことになって、それがどうして場所は渋谷なの???と、謎なことだらけ(笑)。それでも、せっかく来るのだからと理由は分からずともウェルカムなのが基本のSimons。いそいそと約束の時間に待ち合わせの渋谷タワー・レコード前(←どうして?...笑)に出かけました。改めてジャケットに写るランス氏本人の顔を刻み込むものの、正直普段は馴染みの無い方だけに、本人を目の前にして、果たしてしっかりと認識できるか自信がありませんでした。それでも「アジア系というか中国系の顔しているよね。」なんて話が転がり「何だかランスというよりもキムさんって感じ?」なんて話をしていたら笑いが止まらず、いざ本人が現れると、思わず心からの笑顔(というか失礼な話ですが思わず吹き出してしまったというのが真実)でのFirst
Contactということになってしまいました(苦笑)。突然の出来事に接遇の仕方もわからず、とりあえず彼の希望でFriday'sに行くことに(^^;;)。期せずして出たわれわれの笑顔が幸いしてか?、私達の片言の英語にも一生懸命にその意図を理解しようとしてくれる彼のフレンドリーな雰囲気に親しみを感じました。何よりもAORバカという共通点がお互いの距離を近づける要因だったのかもしれません。彼は残念ながらミュージシャンの仕事だけでは生活できずに、二足のわらじをはいているのですが、何とそのもう一つの職業が小学校の校長先生とのこと!。「いや、副業を持っているミュージシャンは多いよ」と事無げに言うものの、そんな教職と、しかも校長先生がミュージシャンだなんて、日本ではとっても考えられませんよね。
そして二度目に彼と会うこととなったのはその翌年?。この時のミーティング?は中田さんもご一緒だった。その時も待ち合わせ場所も同じ渋谷タワレコ前。Cool
Soundの吉田さんも一緒で男7人で紅虎餃子へ(^^;;)。中田さんは丁度シンコー・ミュージックから発刊されたAOR本の執筆中で、そんな話題も織り交ぜながらAOR談義でひたすら盛り上がりました(^^)。二次会は実は業界で有名だった(と、後で知った)明治通り沿いの地下の音楽パブ?に。ここでも怪しいオヤジ達によるコアな音楽談義は続きました。一番右端に写っているのが当のMr.Lane。とってもミュージシャンらしくない風貌がユニークなところですね(^^)。
三度目に彼に会ったのは2001年の年末。AOR仲間のTakeitoご夫妻も招いて大阪・東京・ハワイの合同忘年会
in 渋谷ということになりました。私のお気に入りのワイン屋に招いて大いに盛り上がり、さらにお互いの親交が深まったって感じです(^^)。
そんな出会いの中で、「Cool Soundと無事に契約してリリースが決まったみたいだよ」という話が伝わってきた時には本当に嬉しく思いました。そして遂に今年6月末に待望の日本盤がリリースされたということになります。別に私達が彼の日本デビューにどう尽力したなんてことは無いのだけれど、ただ彼と三回会って三回飲んだ...ただそれだけなのですが(笑)、それでも、そんな流れの中でリリースが実現したCDを手に取ると、それなりの感慨がこみ上げてきます。音楽業界ではしょせん素人な私。自分の大好きなこの業界の仕事を生業にする気など更々無い私。それでも関係者の方々やミュージシャン達との交流までも拒絶する気もさらさら無い。その業界に身を置こうがなかろうが、音楽好き同士の交流は楽しいもの。そんなコミュニケーションをひたすら楽しみたい...これが私の夢だったりします。
いつも彼と別れる時に、彼の笑顔に嬉しく思う私。気持ちが伝わっていると実感する瞬間。「今年はハワイ・ミーティングだ!」なんて無謀な会話があったけれど、果たして実現するのでしょうか(^^)。
(2002/07/13)
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