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A Little Girl in a Storm

Every day, a little girl walked to and from school. One morning there were clouds in the sky, but she did not know if it would rain, and so she walked to school as usual.
一人の少女が小学校に入学して間もない頃のお話です。少女の家から学校まではそれほど距離は有りませんでので、その子は毎日歩いて学校へ通っていました。とても元気で活発な子で学校が大好きです。「お母さん、行ってきま~す」

In the afternoon, the winds grew stronger and a thunderstorm begin. The little girl's mother was worried that her daughter would be frightened as she walked home from school.
その日の朝は雲行きが怪しく午後には雨の心配もありましたので、お母さんは少女を呼び止めて傘を持たせました。少女は傘を振り回しながらランドセルをカタカタさせて元気よく学校へ向かっていきました。

She was also worried about her daughter having to walk home in the heavy thunderstorm. Flashes of lightning cut through the dark sky like sharp knives. Rolling thunder followed. Because she was full of concern, the mother got into her car and drove along the route to her child's school.

案の定、午後になると風が強まり、黒雲がわき出るように空を覆って
来ました。稲妻が光り雷が鳴り始めました。お母さんは気が気
ではありません 、あの子が学校から歩いて帰る途中、稲妻や雷に怯えてどこかで立ちすくんでいるのでななだろうか、、この酷い雨の中をどうやって帰ってくるのだろう、、窓の外を見ると鋭い刃物で空を切り裂くように閃光が走りました。それに続いて雷鳴が轟きました。

お母さんはもうじっとしてはおられません、コートをひっつかむとガレージへとすっ飛んで行きました。子供の帰ってくる路を逆にたどり、激しい雨の中を目を皿のようにしてゆっくりと車を走らせていきました。(2017.11.24.)
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As she drove, she sow her little girl walking. At each flash of lightning, the the child would stop, look up and smile. Another and another flash followed and with each flash the little girl looked up at the car window and called out to the little girl,
"What are you doing ? Why do you keep stopping? "
The child answered,
"I'm trying to smile. The sky keeps taking my picture".

「アッ 居た!」お母さんは大きな傘を肩にして長靴で水たまりの水をバシャバシャしながら元気よく歩いている娘を見つけました。ピカッ!また稲妻が光りました。お母さんはハッとして娘の方を見ました。その子は立ち止まり、傘を傾けてお空の方を見ています。ゴロゴロゴロゴロ大きな音が響きました。その中を鼻歌でも歌っているように楽しげに歩いてきます。ピカッとまた光りました。娘はパッと立ち止まり、空を見上げてニッコリ笑いました。何度も何度もそんなことをしながらこっちへやってきます。

やっとお母さんの車を見つけて手を振りました。お母さんは娘に近づき、車の窓をおろして叫びました。

「何してるのよう!濡れちゃうじゃないの、車に早く乗りなさい!なんで立ち止まったりしてるのよう、」

「だってお母さん、お空がわたしの写真を撮ってくれているんだもん、、そんな時はにっこり笑うんでしょ!」(2017.12.01.)

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The point of this story

As we grow up, we lean a lot of things around us, and forget how we felt when we didn't know those things. Children's ideas are not lomited. Sometimes they tell us about what we can't imagine. Their ideas may be wrong, but it isn't always good to correct them. What would this mother say to her daughter ?


私たちは成長するに連れて周囲から多くのことを学びます。それと同時にいろいろなことを知らなかった時期に自分がどのように感じて居たかを忘れてしまいます。子供の想像力は無限です。大人の考えが及ばないことを考えて居ることもあります。

まさにこの少女も自分の想像している空間に立っているのでしょう。子供達の考えは現実から見ると間違っているかも知れません。でもそれを間違いだと訂正することが良いことだと私は思いません。皆さん、この後、お母さんがこの子に何と言ったか、考えてみて下さい。

「有り難う、お母さん」とニコニコしながら少女が車に乗った後、お母さんはこの子に優しく言いました。「良かったネ、明日の朝起きたらすぐに鏡の所へいってごらん、鏡に向かって「神様、有り難う」とニッコリ笑ってお礼を言うの、そしたら神様が昨日撮ったあなたの写真を送ってくるわよ、楽しみね」終(2017.12.08.)


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