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このライブアルバムはすごすぎる。かれこれ15年前にこのライブに遭遇してから、これをこえたライブアルバムには遭遇したことがない。
演奏の質とかを語る前に、このアルバムにみなぎるパワーとエネルギーに圧倒される。とくに最後の黄金の予定調和ともいえる4曲については、今でこそステージからのパワーの高低にかかわらず盛り上がるのだが、この時期のこのバンドは人間の発するエネルギーがかろうじて音楽のわくにはまっているような勢いだ。音楽という人間が解釈できる具体的な形が、自ら導き出した人間のエネルギーに枠が歪んで行く様が見える。もう人間の言葉を発してないミック、リズムも走りすぎてかろうじてあっているくらいのものでしかないが、ロックンロールに求めるグルーブが最大限のパワーで地上に表われた姿である。
信じられない、もう抜け殻になれる。