最近読んだ食べ物関係の本の紹介です

何もない島の豊かな料理 崎山克彦著 角川書店1999年刊

南国、フィリピンの人達の普段の食べ物を紹介された内容です。
著者の崎山氏は退職金でセブ島近くの東京ドーム程の小島「カオハガン島」を10年程前に購入し、その後この地で生活されているそうです。島の人の素朴な生活や食文化を伝える内容で、島でとれる魚や野菜、果物など身近な物を当たり前の事として常食する彼らの生活は、読むものにとっても新鮮です。
料理は島の人達が食べる物のレシピが書いてありますが、もともと不馴れな食材の上に、全く食べた事が無い物ばかりで想像力がひつようでしょうが、心休まるエッセイ集として楽しく読めます。

フィリピン料理のレシピ集は思いのほか見つからず、この本は料理の写真こそ少ないですが貴重な一冊だと思います。(2000年9月)

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*無敵のにんにく料理 早川拓視著 創森社1997刊行

 ・丸ごとクッキング
 ・定番クッキング
 ・秀逸ア ラ カルト
 ・保存漬けソース

内容は上の4つに分類され、家庭でも作りやすい40種程の料理が紹介されています。
にんにく好きにはたまらない内容ですし、また嫌いな方にはにんにくを見直す事が出来るかもしれません。
見開きのページに調理方と盛り付け例が分かりやすく掲載されています。アウトドアクッキングや男の手料理の参考にもなるでしょう。
紹介されている料理の食材も、スーパーマーケットで手に入りやすい見近なものばかりで作る意欲も沸いてきます!(2000年8月)

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うつわがごちそう 文:荒井明子、写真:森文孝 創森社1997刊行
横断的に和食器を紹介している本ですが、奇麗な写真と共に読むうちに和食器が如何に日本の風土や四季に適しているかが、しみじみと知らされる内容です。
巻末に販売店の紹介もありカタログ的な要素も(ほんの)少しは有るけれど、同様のものが欲しい方には親切と思いますね。写真も奇麗で文章内容をよく表していると思います。

巻末には手入れ方や、扱い方に加え和食器に関する用語集も掲載されていて、これ一冊でかなり知る喜びを満足させてくれるでしょう。

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ヨーロッパ天才シェフ群像 アンリ・ゴー著 学習研究社1994刊行

レストランガイドで有名なミシュランとならぶ「ゴーミヨ」のゴー氏を中心にヨーロッパのフランス料理のシェフ25人を紹介したもの。
料理の内容や技法ではなく、シェフの成り立ちやインタビュー形式によって考えなどが紹介されています。単純なレストランガイドとは違う内容が興味深いです。


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日曜日の遊び方/ ダッチオーブン 雄鶏社

ダッチオーブンに興味の有る方、愛好者の方必見!
種類、手入れや料理の方法など魅力を紹介されています。

この日曜日の遊び方シリーズには他にもワイン、ビール、漬物 等々食に感する興味深い本が沢山あります。

     

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土を喰う日々 水上 勉著 文化出版局
水上 勉氏による食の本。同氏が子供のころ覚えた精進料理を、軽井沢での生活の中で著されています。精進とは何か分かる気になる一冊で、グルメとかとは無縁の世界が書かれています。単なる食材や旨いものの紹介ではなく精神的な意味で奥が深いが押し付けがましい事もなく、とっても良いです。 オススメです。

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ワインの話 湯目英郎著 新潮選書
ワイン好きの著者が実体験と日本のワインの歴史を紹介している内容で、古い発行年の本ではあるが面白い。
趣味的に書かれた内容ですが資料性としてよいかも?


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イギリスを食べつくす 斉藤理子著 主婦の友社 1996年刊
イギリス好きの著者がユーモアを交えて、客観的に英国の食文化を紹介しています。説明に使われている写真もとても奇麗で、充分に観賞に足ります。



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*エコロジー・シンプル宣言 小林カツ代・林佳恵著 家の光協会1994年刊
環境を家庭から考えた秀作! 食の窓口である家庭の台所を透して環境を見ます。
簡単な工夫で環境への負荷は大きく軽減できる事が理解できます。普段の生活の中で自然に出来る事が中心で、分かり易いイラスト入りで気軽に読めます。
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*地球大予測        高木善之著      総合法令   1995年刊
いかに地球の環境が蝕まれているかを、公共のデータを元に解説されている。
横断的に広い内容を紹介している為、詳細は省略されているものの、著者の伝えたい意図は十分に分かる内容です。環境問題に興味のある方に是非読んで戴きたい。

高木氏の主催するネットワーク「地球村」のアドレス
http://www.chikyumura.com/


*新・今「地球」が危ない              学研     1997年刊
写真を中心に地球の危機を訴える内容。上記の「地球大予測」を併せて読むと実感が増します。


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