その名前に秘められし思いは
   - Lord of the
   Pitは、最初はトールキンの「指輪物語」にちなんでBalrogと命名されていた。
   
   
 - Magicのカードネームはよく神話や民話に由来するものが使われるが、デザイナーの小粋なアメリカンジョークもよく使われる。Jayemdae
   TomeとJalum
   TomeはJMD、JLMというイニシャルによる。誰?WotC社のデザイナー、J.Michael
   DavisとJoel L.Mickだそうだ。くだらん。Ifh-Biff EfreetはRichard
   Garfieldのガキの頃、妹のElizabethにつけられたあだ名から取ったらしい。Erhnam
   Djinnは件のElizabethのダンナ、Hermanのアナグラム。おめーら内輪受けばっかやってんじゃねーぞ!
   
   
 - Antiquitiesの頃、デザイナー連中はテストプレイヤーのDon
   Feliceを顕彰してやりたくて彼の名をアナグラム化したカード、「Feldon's
   Ice Cone」を作った。ところが例によってドトールで歌っていたMark
   Tedinは話を聞き違えてConeでなしにCaneを描いてしまった。Ice
   Cane(氷の杖)じゃ折れたときにアブナイってんでしょうがないからそのカードは「Feldon's
   Cane」にして、やっとの思いでFallen Empireの「Delif's
   Cone」にて本懐を遂げたそうな。
   
   
 - 超便利なNevinyrral's
   Disk、逆さに読むとSF作家のLarry
   Nivenの名前が出てくるのは勿論偶然じゃない。彼の短編「終末も遠くない」にてまさに「無限に回転することによって周囲のマナを全て吸いつくし一切の魔法を使えなくする」ウォーロックの円盤、というアイテムが登場するのだ!創元推理文庫、ただし品切れだろうな。(この項、半分加筆)(書名は確か「ガラスの短剣」)
   
   
 - Prodigal
   Sorcererっつーか放蕩魔術師、なんでTimって呼ばれるかというと「モンティ・パイソンのホーリーグレイル(聖杯)」に同じ名前のいかれた魔術師が出てくるからだ、と「モンティパイソンの空飛ぶサーカス」を見た連中は信じている。心配しなくてもレンタルビデオで確認できる。
   
   
 - Kylixというぐい飲み杯が古代ギリシャで流行ったそうだ。しかしMagicのデザイナー連中はGolgothian
   Sylex、Draconian Cyrix、Ashnod's
   Cylixとまぁ学説の数だけのスペルでこれを使った。悪乗りした連中は「全部のエキスパンションに、スペル違いのKylixを1つづつ入れようぜ!」などと企んだらしいが、きっと徹夜で下らないギャグにも大笑いできる精神状態だったんだろう。だってつまんないもん。
   
   
 - Phelddagrifは「ふぇるだぐりふ」と読むんだが、それはともかくこれはGarfield,PhDのアナグラムだ。Richard
   Garfieldは数学博士。自慢?
   
   
 - アナグラムで嫌味に攻めろ!Elkin BottleはKlein
   Bottle(クラインの壺)、どんなのか知りたければイラストを見ろ!
   
   
 - 一番長いカード名は?宇都宮貨物ターミナル駅、ぢゃなくてCircle of Protection:ArtifactsとTabernacle
   at Pendrell
   Vale、どちらも27文字。一番短いのは津、ぢゃなくてWebとFog、それにPox。
   
   
 - カード中のいちばん長い単語はGranite
   Gargoyleに出てくるAsmoranomardicadaistinaculdacar、英文スペルチェッカーに絶対引っかかるこれはUnderworld
   Cookbookという本の著者だそうだ。確認のしようがないが、もしかしたらすっごく卑猥な意味が隠されていたりして。
   
   
 - OnuletはSoul
   Netのアナグラムで最初Onuletsとされていたが、Anson
   Maddocksが何も考えずにOnuletを1体だけ描いてよこしたためsが抜けた。別にいーだろそんなこと?
   
   
 - Elder Land
   Wurmがプレビューでお披露目されたときの名前は「Dune
   Dragon」。Jester's CapとMaskは「Cap/Mask of the Ice
   Jester」と呼ばれていた。Capの方はどうでもいいが、ランドワームの方はドラゴンにしておいた方がカスレア呼ばわりされずに済んだだろう。
   
   
 - Dingus
   EggのDingusってナニよ?映画ヲタクなら知ってるらしいが、「マルタの鷹」でハンフリー・ボガードが使ってたニックネームだとさ。
   
   
 - これ以降はINQUESTバックナンバーからのネタ。Sarpadiaっていう地名を知っているあなたはFallen
   Empireを愛する変な人だ。そしてこの単語が「paradise」のアナグラムだと聞いてきっとがっくり来るはずだ。え〜、ぱらだいすぅ〜?
   
   
 - Urzaのよき弟子にしてパートナーのTawnos。夏バテのわたくしは是非ともCoffinに入りたい。彼の名前はいかにもいかにも、シャーロック・ホームズの相方の関口巽、ぢゃなくてWatson博士から取られている、んだそうだ。Wizards社にシャーロッキアンがいるぞ!
   
   
 - Aeolipile。なんであんなにシングルで高いかというと、全米トーナメント優勝者デッキに入っているから。ところでこいつの語源は結構格調が高く、古代ギリシャ時代の蒸気仕掛けの金属球にいきつく。蒸気が球から突き出たチューブから勢いよく吹き出ると球がくるくる回ります。おお、これこそ科学の曙。Magicのデザイナー集団は古代ギリシャでガラス製の手榴弾が作れたかどうか、ちっとは確認すべきでしたな、とは思わない。だってこれは魔法ですもの。
 
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