Anson Maddocks編おまけ

「ぼくはLord of Tresserhornをどう描きたかったか」

Lord of Tresserhornについては、Lim-Dulに命を奪われ、アンデッドにされた人物として描いたんだ。顔はほとんど壊死してしまって、腹には大穴が空いているけど、Lim-Dulに操られる立場に落ちぶれてもなお失っていない生前の高貴さというのを表現したかった。彼の立場や立ち振るまいはひどくぞっとするものだけれど、ぼくは彼のかつての部下たちのことを想像したね--目の前の現実を受け入れられずに救いのない混乱に陥って、それでもなお邪悪なLim-Dulの虜にされた、敬愛する伯爵への忠義を捨てずにいる彼らのことを。

Lord of TresserhornはLim-Dulのとても強力な下僕だ。だから、絵の中に破滅的な運命と絶望的な気運というのを表現したかった。それを描写する一つの手法として、誰かの人格や意図を匂わせるように、。Lord of Tresserhornの周りは一方からの光にふちどられ、彼の輪郭は鮮明に浮き上がっている。でも顔がよく窺えない、それで彼がなにか険悪で不吉に感じられる。マンガっぽいパースの付け方はしていないんで、見るものと顔を直接合わせて震え上がらせるような感じにはなっていない。それよりは、彼のことを見ているきみたちが、まるで次の瞬間薪のように彼に両断されるかのような凄みを出したかったんだ。

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Lord of Tresserhornはアライアンスのレアカードであります。10/4、黒1マナでregenerate(再生)というすさまじい能力を持っていますが、場に出るときには2体のクリーチャーを生け贄にして2点のライフを支払って、なおかつ対戦相手に2枚カードを引かせなければなりません。しかしなんかいろいろなカードが出現してしまった今となっては、このペナルティと1青黒赤というキャスティングコストはあまり高くないかもしれません。トレードで手に入れたこのカード、結構気に入ってます。

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