1999年7月〜8月捏造分。恐怖の大王は今いずこ。

1999年7の月第1日目

これを書いていたまさに今、わたくしの指は勝手にundoを指定して超絶傑作であったに違いない一文を永久に消去してしまった。そう、今日という日が独身生活者を嘲笑するような「天気予報ピーカン→朝は超暑い→信じ切って布団or洗濯物アウトサイド状態→突然の驟雨→天を仰いで落涙」な天候だったのも、日記が途絶していたのも、最近の「ピース電器店」がドラえ○ん状態でちょっとアレなのも、ビーブルが食用なのも、某結婚式2次会ビンゴで元祖ガンプラのビグザムをまんまと引き当てちゃったのも、某ハニーに渡してやっかい払いをしたはずのポケットベカチューが通算200万歩を達成してわたくしの手元に戻ってきたのも、堕天使がレアに昇格していたのにWIZZを読むまでぜーんぜん気が付かなかったのも、全ては今月がその月であることの重要さを裏付ける傍証に他ならないのだ!幼い日々、「ムー」を思わず読んじゃって人生のはかなさに涙したその日から定まっていたこの月、完全失業率もゼロ金利も盗聴法案も山瀬まみ結婚もじぇーんぶチャラ、流局、没収試合にする魔法の月。ニッポンジンだけが魂に刻みつけているまさにそのディスマンス、1999年7の月がやってきたのだ!万国のゑぶますたあ達よ、この記念すべき月に普段つけていなくても日記を付けるのだ!そしてこの月のあらゆる些末な出来事を克明に記録していけば、そのうち1つくらいが「あれは来るべきXXXの予兆だったのかもしれない」という扱いを受けて記録者である貴方、ユー、汝、お前さまであるところのキミの名前が歴史に残るかもしれない!さあ記録だ記録だ!

んでその1999年の夏休み(こんな映画があったっけか)、わたくしはすっかりチャリな人になっているのだった(記録記録、と)。買う雑誌の傾向もすっかりそっち系で、エイ出版(木世、と一文字で書いてエイと読むのだ。ATOKの文字パレットでも表示できないレアな漢字)「折りたたみ自転車&小径スポーツの本」(4-87099-246-9)、「和田ハジメのMTBハジメの1歩」(4-87099-190-X)、「MTBオールカタログ99」(4-87099-222-1)「MTBパーツカタログ99」(4-87099-211-6)、エイから離れてスキージャーナル社「マウンテンバイクライダー1999Spring」(4-7899-6078-1)、小学館「マウンテンバイクシティライディング」(4-09-102692-3)、成美堂出版「自転車マニュアル百科」(4-415-00676-0)、んでもってマック雑誌をすっかり買わなくなった代わりに月刊サイクルスポーツ(八重洲出版)を定期購読開始、とこれだけリソースを投入すれば半年前までずぶの素人だった人間でもにわかチャリ博士(修士課程2年)程度にはなれるのも道理である。どうしてホイチョイプロダクションはわたくしにメールを寄越さないのだろうか。腰も砕けよとばかりに踊り狂っている奴がここにいるというのに…

1999年7の月第2〜3日目

来るべきハルマゲなんとかの後の身の振り方を予習すべく天国と地獄映画「奇蹟の輝き」を見る。夜間上映だというのに映画館は受付に行列ができるほど混雑していたが、彼ら彼女らもまた下準備を怠りたくないという決意に悲壮な顔つきをしていた。「交渉人」が早くも満席になっていたのはあるいはアンゴル某とのタフ・ネゴシエートに備えてのことだろうか?とりあえず教訓(1)子供は2人作ると天国側と地獄側で案内人に不自由しない(2)どう見ても地獄側の方が毎日楽しそうだ(3)天国図書館には司書やオンライン新刊予約システムは導入されていないようなのでビジネスチャンスだ(4)軟弱な女房は持たないに限る…どうも決定的な情報に欠けるようなので、次は「ゴールデンボーイ」でも見ようかと思っている(謎)。

1999年7の月第4日目

アンゴル某の正体は隕石だという説があるらしいが、落下に伴う大津波に際しては(1)コネを使って地下鉄営団線某所に隠されたシェルター優先入居権をゲット、するほかに(2)2輪車で小高い丘に登るとなぜかそこには人がまばらにしかいない、という身の振り方もあるようだ。コネは後々が面倒くさいのでとりあえず二輪。決定。そんなわけでわたくしは今日も梅雨の合間をぬって修行に励んでいるのである。けっして、断じて、ネヴァー、流行に踊らされてとかやっぱ8月映画館行くっしょとか、ましてオルトリーヴの専用バッグは動きやすくてよさそうだなぁとかという邪念はこれっぽっちも持っていないのである。それが証拠にわたくしはチャリツーリングの合間にも鍛冶屋に飛び入り弟子入りしてblacksmithingのスキルを伸ばすという地道な努力もこなしているのだ。本日只今、わたくしは燕三条鍛冶職人の奥義を取得し免許皆伝を得、証拠の鰺切り包丁(今なら豪華名入りの特典付き)を材料費のみでゲットしてきたのだ!さあこれをマイスイートラブラブハニーに託して鰺の刺身でもおろしてもらおうか。ラブ度が一定レベル以下になるとその辺のガキ共を3枚におろしたくなる衝動から逃れられなくなる呪いの包丁だ。ざく。かくてわたくし個人レベルでは着々とアンゴル某に対する迎撃接待体制が整いつつあるのでもう1999はいいかな(謎)な気分である。

1999年7の月第5日〜11日目

光瀬龍氏の訃報に接し、深く哀悼の意を表明したいと思います。5秒黙祷。黙祷終わり。なに?誰だそれはだと?いやだから「百億の昼と千億の夜」の作者だってばさ。え?それはハギオモトの作品だろうって?…(怒髪)という会話が非捏造空間で2度にわたって行われたという現状に直面して日本SF作家クラブ(まだあるのか?)はどういう声明を発するつもりなのだろう?未踏の時代、日本にSFを根付かせようと寝食を忘れて奮戦したlegendの一人である氏は、きっとアンゴル某とサシで話をつけに出向いてくれたのに違いない。まぁ確かに今の日本でSFを掲げている連中は(以下自粛)なんでてんで頼りにならないからなぁ。改めて氏のご冥福をお祈り申し上げる。長い間ご苦労様でした。

ミスタースポックと蠅男がエンド豆パラサイトと戦う衝撃のホラー!という宣伝がぜんぜんフカシにならないのが呆然唖然な「SF/ボディ・スナッチャー」を見る。アンゴル某がどんな形態をとるかが未だに不明である今、侵略者テーマSFこそは格好のテキストなのだ。なぜエンド豆?とゆー素朴な疑問は原作者であるジャック・フィニィに大変失礼なので控えるように。予想外にしっかりした作りの真面目なホラー映画なので深夜につい居住まいを正してしまったのだが、それにしてもエンド豆とはねぇ。ぷぷ(絞殺)

さて。世紀末といえば例のあの髭である。いや量産型の緑の奴とかキャノン背負った脇役のアレとかが大量発掘されていよいよあとは羽の生えたアレと俺の右手が光って燃えるアレの出番が待たれる某番組の話ではなく、自分の才能を金銭に変換することにかけては誰にも負けなかったナイスガイ、風呂上がりの面を是非拝んでみたかった例の彼、サルバドール某のことだ。というわけで黄昏色に染まりまくって店内がアウトレットモール並に雑然としてしまった悲しい新宿三越南館で開催中のダリ展に赴いた。アンゴル某があんな髭だったからといってうっかり面前で吹き出してしまったら大変ではないか。予行演習というのは何事においても大事だと思う。展はなかなかナイスだったのだが、それにも増して過去の企画展のカタログが一律500円とゆーのが大変有り難く、レジエ展と芳年展のカタログを破格値でゲットすることができた。腕の鍛錬にもなったし。

ニッポンジンというのはカメラ越しでないとオマツリもエンジョイできなくなってしまったのだろうか。折角人が飲みたくもないペプシコーラなどを買い込んでは「誰じゃこのハゲ野郎は!(<ジェダイ騎士団の重鎮です)何だこの醜い青い化け物は!(<奴隷頭です)どうしてドロイド系をゲットできないんだ!(<引きが悪いからです)」と絶叫しているというのに、金曜夜の新宿では行列より撮影機材満載のヤクザ系バンの違法駐停車ばかりが目立ち、横浜ではわずか数十名がMagicだのトランプだの怪しい謎のカードゲームだのをしながら早朝上映を待つという絵的にはじぇーんじぇん面白くない光景ばかりが目に付いた。ここが米の国であったなら暑さ寒さをものともせぬ偽姫や偽騎士や実物より重量のありそうなジャバ・ザ・ハットが百鬼夜行を楽しむのをこちらも楽しむことができたというのに。ところでいつ頃見に行けばいいのだろうか?早くしないとアンゴル某とのアポとかあって映画どころではなくなってしまうのだが。

1999年7の月12日目〜16日目

どうもここには、既にアンゴル某がご来訪遊ばされたようだ。「ブラック・ロータスって何ですか?」の一言に、なにか凄絶なまでの根元的な問いを感じずにはいられない。「何ですか?」という問いかけは、常に哲学の基礎であるからしてきっと指摘者氏はblack Lotusのイデアを質問者氏に問うたのであろう。わたくしも常に「ブラック・ロータスって何だろう(道に落ちてないかな)」という自問を胸に今日を生きていきたいものである。

同じくアンゴル某がついに来ちゃった人たちによる雄々しいプロテストがここで繰り広げられているらしい。1年前、わたくしは自分の所有するNewton Messagepad2100Jにアンゴル某の早割チケットが刻印されるのを確かにこの目で見た。しかしそれから1年と数ヶ月が経過した今、おニュートン様は毎朝のMacWire Expressその他メールマガジン&時々WWW購読装置たまぁにスケジュール思い出させ装置として強く逞しく機能し続けている。ましてやユーザーの結束&技術力の高さでは定評のあるプラットフォームである200LXのこと、大丈夫だいじょうぶ、きっとデスクトップに憑依して生き続けるよ(<爆殺)

さて。公開からそろそろ1週間くらい経つ頃だし(謎)、これは日記なんだから先日見た某映画についての感想を書くとしよう。まさかC-3POだと思われていた回路むき出しロボットが「皮を脱いだアナキンママ」だとは思わなかったので意外だった。彼女の良心回路を誤って移植されてしまったR2-D2が騎士たちのファティマとして永く辛い永遠の旅を歩む運命を背負う羽目になるというサイド・ストーリーはわたくしのようなロボットラヴな者にはたまらなかった。アシモフに対するオマージュだろうか。一応メインの筋は児童虐待とバウハウス期〜ル・コルヴィジェエ建築哲学の相克なのだが、姫のアゴの線にアール・ヌーヴォーを代表させ、ヘアスタイルにポストモダンを代弁させるという高度な表現技法は明らかに失敗していたと言わなければならないだろう。ルーカスも原点に戻って、子供にも分かる単純な娯楽活劇に回帰するべきだなぁと残念に思う。あと見逃されがちなのだが両生類一般に対する差別的描写が目に余る。この両手指の水掻きに賭けても、わたくしは絶対にあのような侮蔑的扱いを看過することはできない。Lucasartsに抗議文を出さなければならないであろう。許せないのは特に(以下東芝からの要請により削除<謎)

1999年7の月第17日目〜18日目

もうそろそろアンゴル某も本腰を上げるかもしれないので、いろいろと準備をしておかなければならない。そう、例えば「バトルロワイヤル」(なぜか太田出版)を読んでおくとか。確かにばんばんガキ(失敬)お子さまが死んでいくのだが、これなら「蠅の王」とかロアルド・ダールのジュヴナイルとか(あれは死んでないか?)の方がよっぽど残酷度が高いと思う。ところで中3当時のわたくしを知る人間ならきっと「最後まで残るのは*絶対に*お前だよ」とか言ってくれそうな気がするのだが、思えば人間、年を取ると丸くなるものである。(いかにも日記らしい内容だ<自画自賛)

さらに準備をしておかなければならない。ちょっと気になっていたが見そびれてしまった映画をビデオで見ておくのだ。そう、「SF/サムライ・フィクション」みたいなのを。殺陣といいテンポといい筋といい、予想以上の拾い物だったのでげらげら笑いながら鑑賞する。「大人が本気で遊ぶと怖い<by菅野ようこ」といったところだろうか。

さらにさらに準備を重ねておく必要がある。そう、平井屋さんとペプシキャップのトレードをしておくとか。わたくしは兵卒(働き蟻とも言う)ドロイド、平井屋氏はハゲ(メイス・ウィンドゥと呼んであげなさい)をゲットして双方満足である。平井屋説によるとこのハゲ(だから(以下略))こそがシディアス卿の正体だというのだが、それではますます「エピソード1=差別映画説」に拍車がかかってしまう。そこのASAHIパソコン、批判めかしてネタばれ記事を書くのはマナー違反もいいところだとご両親に教わらなかったのだろうか?ついでに(ウソ)デュエルも楽しむ。実はわたくしは赤緑デッキと相性がいいのかもしれないと今頃になって大発見である。ズエルファイター君に倣って、ルアゴイフと「凶運の彫像」を買い込んでおくことにしよう。

また3日間か。カタログが重いがCD-ROMを買うのも億劫だ&マックでは動かなさそうだ(ムカムカ)。

1999年7の月第19日目

とゆーわけでアンゴル某もむせび泣くジャパネスク蠅の王な「バトル・ロワイアル」読了。というほどのことでもなく(いやそうなんだけど)実は単なるジュヴナイル小説なんぢゃなかろうかという噂もあるがしかし角川ホラー大賞よ。株を落としてしまったなぁ。ネットの海をちょっと渡るだけで「いかにも同人受けしそう…」という逞しい感想が拝めるのもこの季節ならでは。お前らやっぱグレエトだよ!なんせ男女21人づつなんで、想定できる組み合わせ数は21!すなわち21の階乗!スゲエ!

まさか、こいつがアンゴル某?と思わず目を疑うようなcoooooooolな新製品。そ〜〜〜〜〜ってっく!(じゃん♪)この値段、この拡張性、このバンドルソフトならいっそ和紙とか段ボールとかアルミ箔とかでガワ組んだ方がよっぽど「iMacキラー」になれたのに…。魔が差したのだろうか?だからその「魔」こそが!キバヤシ!手がかりを見つけたぞ!後半月ないんだ!

だから止めておけって言ったのに…>カイジ

1999年7の月第20日目〜24日目

座布団。わたくしは今ここに件のアレを「座布団」と呼称する意思表明ならびに「www.zabuton.com」をゲットしたいという欲望をここに書き記す。ああ、ペルチェ素子でひんやり冷えたキミを抱いて眠りたい。そのクールなキーボードを氷嚢代わりに使いたい。風呂場に置いて「えーと石鹸セッケン、あれ?なーんだこれはiBookぢゃないかHAHAHAHAHAHA!」と一人でアメリカンジョークに酔いしれたい。ボタン一つでアイスノンと電気あんかにコンバートするなんてステキな機能だと思わないかい、お嬢さん?今なら手鏡にもなるステキなACアダプター付きでテレショップ価格1599ドル(ポイントカードは使えません)!

iMacもそうだが、iBookも非常に「悪口を言いやすいマシン」である。捏造批評文;『今ドキ3キロもするなんて信じられない!?まさに実装技術のなさを露呈した貧弱スペックをロリポップ趣味でくるんでジャリ女どもをだまくらかすAppleの2番煎じが思い通りにいくかどうか。取っ手だって細くてまともにホールドしようとしたらすぐ折れるに違いない。あ、飾りだからいいのか。んでPCカードもなし。PIAFS通信したい僕ちゃんはどうしたらいいというのだ。日本ユーザーの切ない声を踏みにじるような出来映えにただ唖然、呆然。バッテリの持ちが少しくらいいいからって許せることと許せないことがあるのだ。どうせまともな供給もできないくせに、にやけ顔で自慢げにプレゼンするジョブズの顔は嫌らしいと思った。ま、バカな(ピー)共は行列作って買うんだろうけどさ。全く林檎教信者ときたら(以下2万字省略)』…自分で書いててめちゃくちゃむかついてきたのでわたくしもめでたく分裂症一歩手前である。しかし平井屋さんにトレードしてもらったドロイドペプシキャップを賭けてもいいが、類似の論文がここ1ヶ月以内に必ずどっかで披露されることであろう。まぁ一番の関心事はスタパ斎藤氏が今度は何を言うかであるが(hehehe)。

ウィルゲイツ様…(号泣)!一文字間違えるだけでいきなり大爆笑ワールドに突入してしまう(名前を間違えていないところが恐ろしい)∀である。今やわたくしの脳下垂体に埋め込まれた冨野ウイルスは順調に発育を続け、腕がうんたらというくだりを見ても「おーおーやっとるねお約束」と仮想的に拍手してしまうくらいである。昔だったらきっとハッチこじあけて腕がぼと、とかやったんだろうなぁ(仮想的戦慄)、でもやらないもんなぁ、ヲトナになったよなあ(仮想的感心)、全くお子さまの時に見るべきアニメを見ずに育つと思いもよらないときに症状が劇症化するのは麻疹もヲ趣味も同じである。

あーあーあー、そこの月刊アフタヌーン、月刊ならもちょっとましなコンテンツを揃えなさい。人が死ぬか人が殺されるか人が作者の個人的社会批評をストーリーと無関係に喋り出すような話しか掲載しないという世にも珍しい編集方針を取っているのなら仕方がないが、無自覚にやっているなら今すぐ止めなさい。唯一の収穫が「ああっ教祖さまっ:特別編」だけだとゆーのはあんまりではないかね?何でもかんでもリアルに描けばいいと思っているのなら、ロベルト・ベリーニの巻き舌でも脳移植してもらって少し精進して下さい。あと、嬉しそうにヲ趣味を開陳するプロ作家というのも見ていて決して美しくないので控えるように。8月過ぎたら『臨時の』雑収入が激増してないかチェックして欲しいなあ。する気がないならわたくしが国税庁に直電を入れてあげようか?う〜む、捏造しようにもしようがないではないか。素材が貧弱すぎるのだから。

1999年7の月第25日目〜32日目

7月も最後の一週間であり、こちらとしてもいろいろと準備を整えていたというのにアンゴル某ときたらThe DUELIST誌の廃刊だのSPDペダルの不調だの航空券なかなか取れないだの暑くて暑くて暑くて(以下3万回リフレイン)だの「英国式バルブ対応のホイールにフレンチのチューブを素で組み込むなんてどこの自称プロショップの仕業です?工賃まで取ったんですか?私どもでしたら工賃なんて取りませんけどね」とひとしきりレクチャーしてくれる某ショップ店員さんだのに極小指令をぷちぷちとパケット送信してくるだけというしょぼさ加減がちょっぴりステキな今日この頃である。何でも知ってるキバヤシ編集部員によるとXデイは8月11日だそうなのでこちらも迎撃体制(え?)を延長して準待機を継続したい。

走れローラ!愛のために!と記述したからと言って「ああ、先週の∀はそんな話だったっけ?」とか誤解してはいけない>未来の俺含む潜在読者。赤毛女(差別用語?でも自分で染めてるんだよ?)が見事なストライド走法でベルリンの街を突っ走ればあらゆる因果律はジャーマンテクノの旋律と共に自己再構築を開始する!ナイスムーヴィー!途中で「え?これで終わりかよマヂマヂ?金返せブラザーって感じぃ?」と一瞬思わせておいてからの展開はまさに脳内ドラッグが分泌されるのを体感できる恍惚の瞬間であった。とゆーわけで「ラン・ローラ・ラン」は上映館が1つこっきりという不便さを除けばかなりお勧め度の高い映画だったわけだが、わたくしとしてはガメラにプラズマ火球で吹き飛ばされるくらいで丁度いいぐらいの渋谷っつー街との相性があまりよろしくないのだ。

1999年(旧暦)7の月11日前後

…あれからいろいろなことがあった。わたくしは家財道具をおNewton様と母から貰い受けたロザリオ以外全て売り払い、NewtonBook化した福音書をひもときながら毎日を過ごした。悪魔が誘惑してくることもたびたびあったが、ヨブ以上に信仰心篤かったわたくしはUnicode化された福音書(の入ったおNewton様)を掲げることによってそれらをことごとく撃退した。神の名はほむべきかな。無論蚊に喰われないようにミステリアス・ヴェール(C/ジャンプ封神)を身にまとい、TCP/IPに乗ってやってくる人格改造ウイルスに出くわさないようにあらゆる家電製品から身を遠ざけた。苦しいときは空を仰いで敬愛するキバヤシ編集のいまいちディテールの不明なご尊顔を必死に思い浮かべ、「これでいいんですよね?わたくしのことを嗤う奴らがインターネットの黒点異常のDNA書き換えの洗脳プログラムのアレのナニでストレイシープみたくなったときに笑い返してやればいいんですよね?もしかしてマルスってわたくしのことですか?」と訴え続けた。海の向こうのおフランスでは日蝕フィーバーが発生しているらしい。やっぱりノストラ伯父さんはすごい人だったんだ。さあ、来るなら来るがいいアンゴル某!最後に勝つのはわたくしと忠実な週刊マガジン読者なんだ!

もしかしたらこれがアンゴル某からのダイレクトメールなのかもしれない。とうに振り捨てたはずの過去から、悪夢のかもめーるが、世界の果てから届いてしまったのだ!日の届かないどこかのタコ部屋で、誰も彼も忘れたふりをしようとして本当に忘れてしまった作品の完成を強要されている人たち。彼ら彼女らの筆の一振り一振りに、カフカ的不条理感がにじみ出ていたとしても誰が不思議に思うだろうか。誰が資金を負担しているのだろうか(M資金か?)。誰が完成を*本当に*望んでいるのだろうか。わたくし?いやあ、あれ完成させたらただのク(射殺)

1999年(旧暦)7の月中旬〜下旬

まぁお盆休みと言うことで。わたくしも、キバヤシも、アンゴル某も。そしてそこにおられるであろう、あなたもまた。

負けました。もうサントラの無限攻撃呪文の連鎖からは解脱したかったというのに。ウテナ映画「アドゥレッセンス黙示録」、見終わった瞬間に「ああ、サントラ買ってる俺が見える(これは予知能力?)」と深く静かに確信してしまった午後の一時を反芻するかのように今これを打ち込んでいる瞬間にも背後では王子ミッチーが歌いかけてくるこの恍惚と不安を抱えたまま明日からの業務に専念できるというのであろうか(反実仮想)。ちなみにサントラには王子ミッチーの肉声は収録されていないので↑は単なる幻聴である。サントラにも実在しないとは、全く筋書きに忠実だぜ(注;深読みしすぎです<映画を見た人だけ分かる子ネタ)

負けました。見終わった瞬間にグッズを買いあさる自分の姿がくっきりと瞼に浮かび「これってスタンド能力?」と思う間もなくケータイにはストラップが巻き付いている、という末路までが、実は映画館の門をくぐる遙か前に決定づけられていたことなのかもしれない。希代のチャリムービー「メッセンジャー」、非アニメ非怪獣日本映画もここまでやれるんだというただそれだけを目撃するためにででも必見である。まぁイージマナオコの脚線美を見るためでも「誰でもなれる見栄メッセンジャー講座」のテキスト代わりでも単車蹴りマスターのためでも「あれ、レインボーブリッジってチャリ侵入できたっけ?」と我に返るためでもなんでもいいから大ヒット祈願。上野では午後1番で入りが7割、これは大変不安だ。日本経済の車輪を渾身の力を込めて回し続けるわたくしのようなおっちょこちょいがあと100万人いれば、世界は革命できますか?オーマエケンイチあたりに一度じっくりご意見を伺いたいところだ。

何にでも「ファシズム」と付けるだけで即座に暗く深く怪しく邪悪な軍団名称が粗製濫造できる魔術的テクニック、これこそが奥義「ファシズム尽くし」である!(ドギャーン)。消費者ファシズム、自転車ファシズム、デジカメファシズム、扇風機ファシズム、アニメファシズム、反原発ファシズム、アナログファシズム、スターウォーズファシズム、サントラファシズム、たらこファシズム、エルニーニョファシズム、おおこの世にはいかに多くの邪悪な思想が蔓延していることであろうか!「あーキミキミ、これを20部コピってホチキスで留めておいてくれ」「部長、それはホチキスファシズムです!」(絶叫)…気怠く平和な職場が一瞬のうちに軍靴の響き渡り暗雲たれ込める戦場に早変わりだ!そんなわけで議論はもうちょっと丁寧にやった方がいいと思った>どこの誰とは申しませんが。

お願いだよキアヌ、世界を救うのだけは勘弁してくれ。

1975年8月初版「山の生活手帳」168頁より引用;「川の上にテントを張ろうというものはまずいないだろう。ところがこういう場合もあり得るのだ。(中略)河原も危険性がある。地下水位が高いと簡単に床上浸水(?)するし、だいたい、大雨でも降ると川の流れはアッという間に変わってしまうものだ。(中略)水が近いということは便利だがトラブルにも近いということを覚えておきたい。」死者に鞭なんて、打ちたくはないのだけれども。

 

 

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