一 里 塚 橋 

国立市東元町 国分寺街道 







 一 里 塚 橋


  武蔵野を流れる野川上流部に架か

 る橋で、橋の名は南側に国分寺街道

 の一里塚があった事に由来するそう

 です。国分寺街道は府中の大國魂神

 社の参道からまっすぐに伸びる道で

 一里塚橋で野川を渡っていますが、

 この街道は古からの道なので、橋の

 起源も古そうです。(注)








 レンガ橋部分


  一里塚橋は二つの橋で出来ていて

 北側の橋はコンクリ桁橋ですが、南

 側(上の写真の右手)の橋はレンガ

 橋になっています。その橋を下流側

 から見ると周囲はコンクリで補強さ

 れていますが、レンガ橋自体は今で

 も当時のままのようです。



注・・・一里塚橋を管理する都の記録では昭和初期の架橋となっていますが、二つに分かれた

    橋の右手(南側)の橋はレンガ橋となっていて、明治から大正期には架けられていた

    と思われます。橋の手前で姿見の池や日立製作所構内から流れる野川本流と、真姿の

    池等お鷹の道方面から流れる元町用水が合流する堰のようになっていて、昔から農業

    用水として整備利用されてきたようです。この堰の脇に田用水堰記念の石碑が立って

    いて大正12年3月の日付があるので、一里塚橋のレンガ橋は遅くともそれ以前には

    架橋されていたようです。





 一つ上   ”東京の古い橋

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