妙 法 寺

杉並区堀の内  



 厄除けのお祖師様として知られる日蓮宗の寺院で、江戸時代には浅草寺と並ぶほどの多くの

参詣人で賑わい、落語「堀の内」の舞台にもなった名刹です。境内の中心に祖師堂が建ち、こ

の祖師堂と山門と書院は都の有形文化財に指定され、さらに書院前の鉄門は国の重要文化財

指定されています。掃き清められた境内は、春には桜が咲き、また初夏には花菖蒲や紫陽花の

花が咲いて、江戸時代からの古い伽藍と共に訪れる人を迎えてくれます。


    境内の桜


 祖師堂の前には桜の古木

が何本もあって、春の境内

は華やかさに包まれます。

さらに祖師堂の後方に建つ

本堂なども江戸時代からの

建物で、華やかさの中にも

落ち着いた佇まいを見せて

います。





    祖師堂と桜


 この祖師堂は近年修復作

業が終り端正な姿を見せて

います。さらに都内の大寺

院は、ほとんどが戦災に遭

い鉄筋コンクリート造りに

なっているので、今も残る

木造伽藍としては最大級の

建物だろうと思います。






   紫陽花の参道


 境内の北側には広い墓苑

が広がっていて、その参道

には紫陽花が植わっていて

梅雨の頃には花の参道にな

ります。







   境内の菖蒲苑


 紫陽花の参道を抜けると

菖蒲苑があって、色とりど

りの花菖蒲と紫陽花が咲い

ています。また花の季節で

も訪れる人は多くはなく、

これだけ見事な花々ですが

ゆっくり観賞出来ます。






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