円 融 寺     

目黒区碑文谷  



 円融寺は天台宗の慈覚大師により嘉祥元年(848)に法服寺として創建されたと伝えられ

る古刹です。途中で日蓮宗に改宗し法華寺と称したのですが、江戸時代になって教義の不受不

施派寺院(法華教信者以外からはお布施を受けない)として幕府の法要等には参加しなかった

為に厳しい弾圧を受け、元の天台宗に戻されて円融寺となりました。




    円融寺総門


 静かな住宅地にあり、いつも

掃き清められた境内には、禅宗

寺院のように諸堂が縦一列に並

んでいます。







     仁 王 門


 都内ではとても珍しい茅葺き

屋根の門だったのですが、現在

は銅葺きになっています。中の

仁王像は永禄2年(1559)

の作とされ、都の有形文化財に

指定されています。







    円融寺釈迦堂


 正福寺や高倉観音などに似て

屋根の曲線が美しい建物で、室

町時代初期の建立とされていま

す。移築されたものを除けば二

十三区内で一番古い建物です。






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