慈 光 寺     

比企郡都幾川村西平  



 西平の集落から遙かに山道を登った都幾山の中腹にある県内最古といわれる寺院で、板東三

十三観音札所の第九番札所としても親しまれています。今は観音堂をはじめとして数棟の堂塔

を残すのみですが、かつては75の僧坊が立ち並ぶ大寺院で、紙すきの里として知られる麓の

小川町も、元はといえば慈光寺に納める紙を生産したのが始まりでした。



      覆い堂


 重要文化財の開山堂が収めら

れている建物で、周囲に柵があ

るので堂内の開山堂は普段は見

られないようです。






     開山堂の図


 開山堂は高さ5m程の宝塔で、

天文二十五年(1556)の銘

があることから、室町時代末頃

の建築物とされています。







    観音堂の境内


 観音堂は山内の一番上にあ

り、板東観音札所の第九番札

所になっています。山の上に

あるので、車のない時代には

数ある札所の中でも難所とさ

れていました。





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