宝 光 寺

西多摩郡日の出町平井 



 宝光寺は治承四年(1180)源頼朝の発願により天台宗菩提院として創建され、文明十年

(1478)山梨県廣厳院四世の文済禅師により曹洞宗に改宗され宝光寺となりました。天正

年間(1573〜91)には徳川家康より寺領十石を拝領し御朱印寺となって栄えましたが、

江戸時代や明治になってからの度々の火災により諸堂を焼失し、現在の本堂や開山堂等の伽藍

は昭和51年になって再建されました。


     総  門


 高麗門様式の総門は江戸時代

から残る山内唯一の建物で、他

の堂塔は明治の久野の大火によ

り尽く焼失しましたが、この総

門だけは類焼を免れました。







     山  門


 薄暗い参道の石畳の坂を登っ

て行くと真新しい山門が建って

います。








     本  堂


 山門を潜ると明るい境内の正

面に建っています。明治の大火

で諸堂を失った後は他の寺から

移築した建物を仮本堂としてい

ましたが、昭和51年に立派な

本堂が再建されました。







     開 山 堂


 本堂の左手に中庭を囲むよう

に建っています。これで右手に

庫裏が建っていると、典型的な

禅宗の伽藍配置になるのですが

庫裏は少し奥まって建っていて

右手は広々としています。





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