長 泉 寺

児玉郡児玉町高柳 



 児玉市街の西にある雉岡城の城主山内上杉顕定は、文明3年(1471)伊豆最乗院より来

た大洞上人を開山として長泉寺を建立しました。その後の山内上杉氏は、南から勢力を伸ばし

てきた北条氏に追われるように上州平井城に居城を移しましたが、長泉寺は法灯を守りつづけ

江戸時代にはこの地を領した旗本戸田家の菩提寺となり、徳川家より20石の朱印地を拝領し

ています。今は藤の名所として花の咲く季節には多くの人出で賑わいます。



     総  門


 薬医門形式の門で建立は江

戸後期頃と見られています。

勅使門とも呼ばれているよう

で、普段は閉じられていて境

内へは右手から入ります。







     三  門


 八脚楼門形式の門で、建立

はやはり江戸後期頃と見られ

ています。境内はよく手入れ

されているのですが、花木を

中心に植えられていて自然な

雰囲気はなく、何かあっけら

かんとしています。





     本  堂


 本堂は明治以降の再建にな

る建物のようです。手前の藤

棚が「骨波田のふじ」として

有名な藤の老木で、県の天然

記念物に指定されています。





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