龍 隠 寺

越生町龍ヶ谷 



 龍隠寺は平安の頃に山伏や修験者達により開かれたと伝わり、室町時代になって足利義教が

関東管領に命じて曹洞宗の寺院として伽藍を整えたとされています。その後大田道灌等による

再建などもあって、江戸時代には関東一の曹洞禅の道場として七堂伽藍が建ち並んでいたそう

です。しかし明治になり寺領を失った為に衰退し、さらに大正時代の大火でほとんどの伽藍を

焼失してからは復興も困難だったようで、現在の本堂は戦後になって再建されました。




     総  門


 こんな山奥に寺があるのだろ

うかと思うような山道を登って

行くと、お地蔵様と朱塗りの門

が迎えてくれます。







     山  門


 総門から石畳の参道を行くと

鬱蒼とした木立の中に建ってい

ます。山門は天保14年(18

43)の建立で、往時の格式を

今に伝える建物です。なお左手

の経蔵も大正の大火以前から残

る建物です。





     本  堂


 大正時代に焼失したのですが

檀家等を持たない寺院だったの

で復興に苦労し、戦後になって

再建されました。右手の庫裏も

民家風の簡素な建物です。





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