小幡城下松浦家屋敷

群馬県甘楽郡甘楽町字小幡、松浦家　



　関東の城を巡っての章でも紹介している小幡陣屋は、城主格の城ではありますが地形的に城内

と城外との境界がはっきりしない縄張りなので、この松浦家屋敷は城内に構えられた上級家臣の

屋敷とも考えられるのですが、とりあえず”小幡城下の武家屋敷”としておきます。松浦家屋敷

は建築当初からの主屋と庭園と庭の一部となって流れる水路が、今も当時のままに残されている

点で貴重な武家屋敷であり、甘楽町の文化財にも指定されています。



　　　　松浦家屋敷主屋


　文化財指定の説明板は立って

いるのですが、それにしてはあ

まり手入れがされていないよう

で、私が訪れた時はご覧のよう

に廃屋のような有様でした。

　一日も早く修復される事を望

むものです。


　　　武家屋敷の庭園


　周囲の山並みを借景として

また庭園周囲の斜面をもその

まま生かした造りで、植え込

みの手前に配置された小川に

は、疎水から引き込まれた水

が絶えず流れています。