日曜写真家の風景写真講座




始めに

 こんな偉そうな話を始めますが、わたしは素人写真家です。そして自己流ですから、腕に覚

えのある人にとっては、読んでも時間の無駄かも知れません。ですから私のページの写真を見

て、自分より少しはマシな写真を撮っているな!と思った人だけ参考にしていただければと思

います。



猿まね結構、まずは模倣から

 いい写真を見よう! そして「いつか自分もこんな写真が撮れるようになる」と心に言い聞か

せるのです。 そうやってプロの写真を瞼に焼き付けて、こんどは身近な風景に注意深く目を向

けよう! 貴方の身近の何気ない風景の中に絵になる風景がきっと有ります。はじめは絵葉書の

ような平凡な構図の写真でも、撮り続ければオリジナリティーのある写真が撮れるようになる

から・・・

 例えば前のページで四季の写真集Uの”本門寺の夕暮れ”や”ニコライ堂”の写真も、京都

や函館の絵葉書ではよくある構図(八坂の塔、ハリストス正教会)ですが、同じような被写体

を身近な街(私の場合は東京)で探して撮れば、他にはない貴方だけの写真になるのです。



風景写真は足で撮れ

 何かテーマがあればいいのだけれど、「いい景色をとるぞ!」ぐらいで、あまり難しいこと

は考えずに、とにかくカメラを持って外に出かけよう。家でじっとしていては、何も始まらな

いのです。はじめは安いカメラでも十分、器材にお金をかけるのならばその分を交通費やフイ

ルム代にまわして、何でも目についたものを数多く撮りまくりましょう。このページを読んで

いる人なら(パソコンの有る人)値段の安くなってきたデジタルカメラもいいでしょう。ただ

し画像データはかさばるので、MO(光磁気ディスク)などが必需品になります。



下手な鉄砲、数打てば当たる

 前に「はじめは絵葉書のような・・・写真」などと書きましたが、ほんとに絵葉書になるよ

うな写真を撮るのは非常に難しいのです。(まあプロが撮っているのでしょうから当然ですが)

風景は、同じ場所から同じ構図で同じレンズで撮ったとしても、季節やその日の時間や天候に

よって、様々な表情に変化します。同じ写真は二度とは撮れないのです。ですから気にいった

風景を見つけたら、その場所に日を変え時間を変えて、何度も通って撮るのです。先に述べた

「足で撮れ!」にも通じることです。また天気の悪い日や朝夕の時間帯では、数分で光や色が

変化するものです。露出やシャッター時間や構図なども、少しずつ変えて何枚も撮りましょう。

そして「ブレやピンボケ等に注意して」などと言うよりも、そんな失敗を何度か繰り返してい

るうちに自然に上達していくものです。そのうち少し自信が出て来たら、次のねらいは・・・



プロよりいい写真を撮ろう

 前章で述べたとおり、風景写真は自然条件に大きく左右されます。ですからどんなベテラン

でも条件に恵まれなければ、たいした写真は撮れないのです。その時々の状況で、最善を尽く

すのも腕の見せ所なのですが、それとて自然の前には限度があります。自然がいい表情を見せ

てくれた時、その場に巡り会えていれば誰よりもいい写真が撮れるのです。言い換えれば、そ

の一点に素人でもプロに負けない状況があるのです。以前テレビで、一年365日の毎日、富

士山にカメラを構えている人の作品が紹介されていましたが、それは素晴らしい写真でした。

限られた日数で手っ取り早く写すのでは、たとえプロでも太刀打ち出来ないでしょう。



まとめ

 風景写真は 根 性 です! 貴方も、とにかく歩き回り、ひたすら撮り続ければ、いつかは

プロにも負けない写真が撮れるのだ!・・・と、こころに言い聞かせましょう。






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