測 定 器 の 紹 介







      コンデンサー容量計

 この中身は秋月電子のキットなのですが、とて

も良く出来ていて私のようなジャンク部品を多用

する者には必需品です。抵抗などは高精度の物が

安価に入手できますが、コンデンサーの場合は新

品でも2割3割は当たり前というぐらい容量値が

違っています。ケミコンの不良品を見分けるのに

も重宝しています。



       周波数カウンター

 これも中身は秋月のキットです。私みたいに自

己流で電気いじりをしている文系の人間が、こん

な複雑な機器を作れるのはキットのおかげです。

校正は友人が持っている岩通のシンクロでしてい

るので、非常に高精度です。秋月のキットは他に

もアナログRGBコンバーターなどいくつか作り

ましたが、どれも上手く動作しています。



      ミリボルトメーター

 回路集に載っていたオペアンプを使った回路例

をアレンジして組んだのですが、以前に安く買っ

た大型のメーターを使ったので、見栄え良く仕上

がった思います。このメーターは1Aのメーター

ですが、並列の抵抗体を外したら2mAになりま

した。特性的には 20KHz以上までフラットです。

校正は上記のシンクロでしています。



        低周波発振器

 これも当初はオペアンプで組んだのですが、振

幅の安定化が上手くいかず、MJ誌に井上博文先

生が発表した回路に組み直したら、とても具合良

くいきました。ただこの回路図の帰還回路にミス

プリがあるようですが、標準的なウィーンブリッ

ジにすれば問題ありません。上記のカウンターや

Cメーターを使って校正したので、これも精度に

は自信があります。



       Tr用hfe測定器

 本機はペアトランジスターを選別する為の物な

ので、正確なhfeは測れませんが、相対的な特

性を見るのには十分で、複数の電流値で測れるの

でより近いペアが選別できます。回路はベース抵

抗をSWで切り替えているだけですが、小信号用

からPA用まで使えるようになっています。この

メーターも抵抗体を外して使用しています。



   トランジスターディップメーター

 当初デリカの真空管式GDMを使っていたので

すが、ACコードがどうにも不便なので作ったも

のです。トランジスター式は感度が悪いのですが、

こんな物だと思ってしばらく使っていました。そ

のうちFET式に改造するつもりです。




      FETディップメーター

 上記のDMの性能が今ひとつなので、外観だけ

でもメーカー製に負けない物を作ろうと思ったの

ですが、FET式なのが功を奏して実用的な感度

になっています。ただカウンターで周波数を測り

ながら使ってみると、発振の強さでかなり変動し

てしまうようです。範囲は 2.5M から 140MHzま

でです。



       テストオシレーター

 ただの発振器なら上記のDMでもいいのですが

安定度の高い信号を出せるように作った物です。

目盛はバーニヤダイヤルを利用して減速していま

す。このダイヤル機構の組立等に手間取り、回路

の検討が不十分だったので、満足できる安定度が

得られませんでした。今後なんとか改良したいと

思っています。




 まだ歪率計が無いのですが、発振器も交流電圧計もあるので是非作りたいと思っています。今

はセットが組上がると正弦波を入れ、ダミー抵抗の電圧を見て最大出力を計るぐらいですが、そ

れもクリッピング点は聴感で見当を付けるといういい加減さです。ですからこのホームページで

自作のアンプを紹介するにあたって、その性能とか音質とかについてはなるべく語らないように

しました。きちんとした特性も測らないで、どんな事を言っても始まらないと考えたからです。

 などと思っていたのですが、ウイーンブリッジで作る発振器では、どんなに上手く作っても歪

が多くて歪率計には使えないとの事なので、自作は難しいと思って中古の発振器とケンウッドの

歪率計を購入してしまいました。最近製作したセットはきちんと特性を採る様にしていますが、

その音質については、やはり述べないようにしています。私の駄耳では、自作アンプの出す音が

みんな良い音に聴こえてしまって、全然参考にならないのです。



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