WALES


ようこそカムリ(Cymru同胞)の国へ
Croeso i Gymru!(クロイソ・イ・ガムリ)


スコットランドや北アイルランドとともに連合王国を構成するウェールズは、英国
中央部西側に所在し、東西約96キロ、南北約256キロの地域に、約300万人
のウェールズ人が住んでいる。


ケルト人は紀元前5世紀にブリテン島に渡ってきたが、紀元43年に古代ローマ帝
国が侵略してきた。
ローマ軍団はブリテンの各地に「ローマン・ロード」や「・・・・チェスター」と
呼ばれる城塞都市、あるいは「バース」(浴場)などを建築したが、彼らは先住の
ケルト人を「よそ者」(ウェールズ)と呼んだ。
「ウェールズ」という呼称はローマ軍団去った後も国名として残った。

5世紀半ばからゲルマン民族の一派アングロ・サクソン人の侵入が始まった。
ケルト人はアングロ・サクソン人と勇敢に戦った。アーサー王伝説は、この時期の
ケルト民族のアングロ・サクソン人に対する抵抗の物語である。
7世紀になり、現在のイングランドの前身であるアングロ・サクソン7王国が成立
すると、ウェールズはほぼ現在の地域に追いやられた。


11世紀にノルマンディー公ウィリアムのイングランド侵攻により、ウェールズも
ノルマン人の支配の影響を受けることになった。

ウェールズが決定的にイングランドの支配下になったのは、1282年である。
時のイングランド王エドワード一世は、ウェールズ最後の首長リュウェリン・
アップ・グリフィズ(ウェールズ語の発音ではスウェリン・アップ・グリフィス)
を戦死させ、王国はイングランドに併合された。

しかしウェールズの人は誇り高き民族である。イングランドの支配下にあっても
ケルト人の末裔として独自の言語(ウェールズ語)と文化を継承している。
詩や音楽とりわけハープの演奏など芸術を愛する民族である。
ウェールズは緑豊かな山岳が多く、水に恵まれている。
ケルト人たちは水には魂が宿ると信じていたという。水の神「龍」はウェールズ
の守護神となり、ウェールズ国旗に象徴的に描かれている。


ケルト民族の伝統と歴史を大事に継承しているウェールズを、現代の視点から紹介
してみたい。

さようなら英国の薔薇ダイアナ、プリンセス・オブ・ウェールズ
プリンス・オブ・ウェールズの故事

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