晴耕庵の談話室

NO.75



標題:ニューカスルから(4) 校内放送がない娘の中学校

REPORT

2002/6/14

ロンドン憶良様

ワ−ルドカップ、日本やりましたね。凄く嬉しいです。
BBCも大いに盛り上がっています。先日のイングランド、ナイジェ
リア戦は娘の学校でも又他でも子供達が早い時間に学校へ行きホ−ル
で<一緒に観戦しよう会>があったり学校も一丸となっています。
(もちろん希望者だけですが)イングランドの旗をあちこちで見かけ
ます。(家の窓、車、マ−ケット、)あと、ユニフォ−ムを着て応援
しています。試合のあるときはパブも6時から開店ですよ。明日、デ
ンマ−ク戦です。勝ってくれたらイイナ。

日本選手の茶髪には参りますね。こちらの解説者もstrange,と言って
ますし、私の英語の先生もどうしてきれいな黒髪があるのに染めるの?
と聞いてきます。黒髪の方がよ−くみないといないんですね。

友人のHPで時々英国の面白いこと等を書いて、と言われかいたので
すが、その一つを貼り付けますね。読んでみて下さい。

娘の学校は community school となっています。
なんかこちらの中学の呼び名も様々ですよね
secondary school,middle school,comprehensive school とタイプに
よって違うんで面倒くさいですね。

  **********************


皆さん聞いて下さいよ。イギリスのへんちくりんな学校のシステム。
いや、見方によってはすばらしい制度かもしれませんが。
ある朝、娘(中学1年生)が
「今日、やだな。リスポンスビリテイ、、、あの男の子と組みたくな
いよ」
私「え?responsibility?なにそれ?」

ワケを聞くとこうです。1年に1回か2回回ってくるらしいのですが、
2人一組でその日は授業を1時間抜け出して、先生のメッセンジャ−係
りをするらしいのです。例えば、「〇年△組の○○君を呼んできて」、
とか「この手紙を□□先生のところへ持っていって」とか。

職員室の前に待機して先生のお手伝いをするわけです。それで娘に聞い
てみました。校内放送と言うものはないの?
「ない。」ひえ−イギリスは確かG7,先進7カ国に入っているのに、
何たる時代遅れな!!
授業開始、終了のベルはなるらしいのですが、校内放送設備はなし。
日本では良くやりませんでした?避難訓練の練習とか、お昼の給食時の
音楽とか、XX先生、お電話です、とか、放課後、蛍の光で帰りの時間
になりましたとか。(ご丁寧に)

話しを戻しますと、娘は「大変よ。300人近い生徒の名前なんか覚え
られないし、成績別になっていて学期毎にクラスが変わるし、」とブツ
ブツ。良くこちらの先生は生徒を使うらしいです。

良いことをするとポイントがもらえたり、それをためてさらなる褒美を
期待させたりと、学校もよく考えているわ。(これが小学校だと、もっ
と派手。先生、お手伝いしますよ、何かありませんか、と)

そういえば小学校の時はもっとワケの分からないシステムがありました。
ドア−デュ−テイ(door duty)というもの。その係りになる
と一日、みんなが通るときドアを開けているのです。その時はいじわる
ルイチョ−(女の子の名前)と一緒になり、そのこは、何時間目か娘が
その係りをすっかり忘れてしまったとき、同じクラスなのに教えてくれ
ず先生に言いつけに行ってくれて、娘はポイントがもえらえずぷりぷり
怒って帰ってきたこともありました。
(全くこちらの子も目一杯イジワルですよ)

話しがそれてしまい申し訳ありません。校内放送ですが、最初はバカに
していたのですが、小さい脳味噌でよ〜〜〜〜〜〜く考えて見ました。
そして私なりにこういう結論に達しました。

こちらの人は、騒音を大変嫌いますね。デパ−トでもス−パ−でも音楽
は一切ならさないし。ですから、学校だって住宅街に建ってあるのが殆
どでその周辺の人達は年がら年じゅう学校の放送を聞かされてはノイロ
−ゼになってしまうのではないでしょうか。

選挙の時だって宣伝カ−はきませんもの。
小学校で先生をしている友人の旦那さんはそんな校内放送なんて思いも
付かなかったそうです

皆さんが住んでおられる国はいかがなものでしょう。学校放送ありますか?


       *************************


                             MI(in Newcastle)


THANKS

2002/6/16


MI様


茶髪はもう若者の流行でしょう。あまり気にしないことにしています。

responsibility?と校内放送がないことの話興味深く読みました。
日本の中学校では考えられないことですね。

しかし、騒音に対する配慮は徹底していますね。
駅などでも、日本は過剰放送の気がします。
私の30年前の経験でも、早朝の牛乳配達車は電気自動車で、殆ど音を
出さないのに感心しました。
また、総選挙がありましたが、その時も日本のように候補者の支援車が
「お願いします」とマイクで声を張り上げることはありませんでした。

今まで疑問に思いませんでしたが、校内放送は日本だけかもしれませんね。

responsibility?は「連絡将校」の役割を想起しました。

                   ロンドン憶良



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