HOW ABOUT TANKA?
2000/march/25
標題:Welcome back to TANKA poem(1)
ロンドン憶良様
短歌を少々やりますのでロンドン憶良の名に惹かれて訪問
させて頂きました。朝日歌壇のお話でしたので興味深く拝読い
たし、小生と共通項も在り、思わずメールさしあげる次第です。
小生、数日前に還暦を迎えましたが、68年から70年にかけ
て米国ロスアンゼルスに滞在しました。この地で第一子が誕生
したり、てんやわんやの二年を過して帰国しました。当時は短
歌に興味なく、平成になってから思い立って朝日歌壇に投稿
しております。ごく稀にしか載りませんが、四者共選秀歌集に
一首だけ載っている関係で、頁を繰ってロンドン憶良様の名前
を見つけました。
今も歌作りされていますか。
春告魚の代わりに釣れた海鼠にて酌む酒春の潮の香のする
馬場氏選に久々に入りました腰折れです
お邪魔いたしました。
A.T.
ASAHI-KADAN TANKA IN OLD DAYS
2000/march/27
A.T. 様
メールありがとうございました。
山上憶良が「勝手にブランドを使うな」と、あの世で苦笑されて
いるかもしれませんが、ロンドン憶良です。よろしくお願いいたし
ます。
米国ロスアンゼルスに滞在されていたとか。まだ若い63年頃、
リトル・トーキョウの再開発に、S銀行の外国部加州S銀担当で
関与して以来懐かしい地です。74年にロンドンからロス・シスコ
・シアトル・シカゴ・ニューヨークと一連の外銀訪問(預金勧誘)
の旅をして、再開発されたリトル・トーキョウを見ました。
このときシアトルからシカゴへ向かう機中で詠んだ歌も秀歌集
に載せていただきました。
レニエ越えシカゴへ向かう祝日の眼下の雲に円き虹映ゆ
75年春帰国の途中家族をディズニー・ランドにつれて行きまし
た。また野茂の応援に(しかしローテーション合わず)ドジャー・ス
タジアムに行き、のんびりサンタ・モニカの海岸を家族で散策し、
ユニバーサル・スタジオを楽しみました。
ロスはビジネスと余暇の両面でなんとなく想い出の深い街です。
現地で子供を産み育てるのは大変ですね。家内はロンドンで
乳腺炎の手術をしました。
>四者共選秀歌集に載っている
すばらしいことです。
>春告魚の代わりに釣れた海鼠にて酌む酒春の潮の香のする
おおらかないい歌ですね。潮の香がこちらにも漂います。
春告魚といえば私は鳥で選んでいただいたことがあります。
早暁に春告ぐる鳥来れリとシティの紳士にこりと語る
当時邦銀の各銀行がお世話になっていたNATWESTのA氏は
西郷隆盛のようないかつい風貌でした。同じ地下鉄のラインで、
偶然臨席した際の会話です。
その彼が「もうすぐ春が来ますよ」いうのが面白く、冬の長い英
国で、花や木や小鳥にそれぞれが春を待つ気持ちを詠みまし
た。
帰国して歌があまり湧いて来ません。そのうちまた湧いてくる
かなと思いながら、時折朝日歌壇を眺めています。
共通項のある方として、今後ともよろしくお願いします。
ロンドン憶良
RECENT WORKS
2000/April/9
ロンドン憶良様
早速ご返事を頂き有難うございました。
共選秀歌集にて憶良さんの、レニエ越えシカゴへ向かう の
歌も見つけました。早春に春告ぐる鳥 の歌ともどもサラリと
詠まれたさわやかな詠み口に感嘆いたしました。短歌から少
し離れていらっしゃるご様子、残念ですね。また、カムバック
されて御作を拝見させて下さい。
饒舌なわが歌思いて忸怩たり勝ち負け越えたる野茂の寡黙に
LA のリトル.トウキョウ、三十年以上前で記憶もはっきりし
ませんが、一角に住友銀行,東京銀行があって、何度か出入り
しました。一ドル四百円ぐらいのレートで換金してもらったように
思います。当時小生の給料が月額にして七百八十ドルで高給を
喜びました。今は随分と変わっていると聞きます。
大河ドラマ、見よ、あの彗星を 拝読致しました。長編ですので
何回にも分けて読ませて貰いましたので、読了した時には、正直
言ってはじめの部分は忘れてしまい、読み直す始末でした。ノル
マン コンキェスト の語だけ辛うじて知っている小生もストウリー
テリングの上手さと巧みな絵に助けられて、興味津々読み終えま
した。あのあたりの歴史通になったような気持ちです.
他のエッセイは又の楽しみに残してあります。それにしても、巧
みなStoryteller振りですね。四万回近い訪問のあるのも肯けまし
た.益々の御健筆を期待しております。
辺境に逐われしケルトの民のごとモルトは仄かに土の匂いす
アイリッシュ ウイスキー
ロンドン憶良様
A.T. 拝
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