晴耕庵の談話室

NO.24


HELLO & QUESTION

99/1/30
標題:初めまして。 (Edward the Confessorについて)

初めまして。あなたの素晴らしいH.P.を見させていただきました。
 私もU.K.のことに大変興味があり(一週間強の旅ですがイングランド
には3回行ったことがあります。)色々情報を検索しているうちにあなた
のH.P.にたどり着きました。

 私は特にEdward the Confessorについて興味がありましたので、見よ、
あの彗星をは、国内の本等ではなかなか知ることの出来なかった新た
な事実を知ることが出来、大変参考になりました。もし差し支えなけれ
ばこのH.P.を書くにあたって参考にした文献等ありましたら(英文で
も可)教えて下さい。

 さて私も個人的に色々と歴史について勉強しておりますが、以下の
点ご存じでしたら、お教え下さい。

1 Edward the ConfessorがCityにいた時の宮殿所在地。
現在のSt. Paul大聖堂付近のようなのですが具体的な場所がわかれば。

2 クヌート王の宮殿所在地。
旧タイバーン川とテムズ川の合流地点と書いてある本がありましたが、
具体的な場所が分かれば。

3 ソーニー島は現在のウェストミンスターのどこからどこまでの範囲の島
だったのでしょうか?

 あともう一つ別の質問になりますが貴著書はH.P.とはまた別の内容
のことが書かれているのですか?何ページぐらいのものなのでしょうか?

 最後に更新日を楽しみにしております。

 当方、音楽家&歴史探求家の会社員28歳です。


REPLY


K.H.様


初めまして。ご質問のメールありがとうございました。
当方の勉強や知識の整理にもなりますので、うれしく思います。

>1 Edward the ConfessorがCityにいた時の宮殿所在地。

Cityの地名は昔からのネーミングがそのまま残っています。
St. Paul大聖堂のすぐ北側にKing Edward's Street という小さな短い
道路があります。ウェストミンスター寺院でもすぐ隣に宮殿を作ってい
ますように、きわめて敬虔な王でしたから、この位置が宮殿跡と私は
推定します。

>2 クヌート王の宮殿所在地。

古代の地図をみますと旧タイバーン川はハムステッドヒースを源流と
して南下し、ちょうど現在の地下鉄セント・ジェームス・パーク駅あたり
で一部は東に、一部は南下しテムズ川と合流しています。
東へ流れた合流点は、ちょうど現在のウェストミンスター寺院や宮殿
の前あたりと推定されます。
地形的にはいかにもVaikingが拠点にしそうな場所です。
(Robert Gray 著 A HISTORY OF LONDONに掲載の地図による)

>3 ソーニー島は現在のウェストミンスターのどこからどこまでの範囲
の島だったのでしょうか?

上記図書の68ページを引用しますと、ソーニー島の範囲(上述)とエ
ドワード王が建立しようとした寺院や宮殿の規模がわかります。

「The King himself was left free to concentrate on his favourite project of
rebuilding Westminster Abbey.Three centuries previously King Offa had
founded a monastery 'in that terribleplace', the isle of Thorney,but the
first Abbey never achieved much importance.(The 'isle' was created by the
Tyburn,another river that has since gone underground, splitting roughly
where St James's Park station now stands7 so that it reached the Thames in
two streams. Edward's plans were on an altogether grander scale.)・・・・・

エドワード王が建立した宮殿は、ウェストミンスター寺院とテムズ川の間
つまり現在の国会議事堂の場所になります。
したがってソーニー島の範囲は、ウェストミンスター寺院ウェストミンスター
宮殿と、現在のセント・ジェームス・パークの一帯でしょう。



蛇足ながら、ナイトブリッジは、1660年ごろの地図では、旧タイバーン川
の西に南下していたWestbourne川に架かっていた橋です。
ハイドパークはこの二つの河川に挟まれた地域です。

> あともう一つ別の質問になりますが貴著書はH.P.とはまた別の内容
のことが書かれているのですか?何ページぐらいのものなのでしょうか?

ホームページはその性質上、全文は無理ですので骨子を載せ、画像で
理解を深めていただいております。したがって掲載していない部分もあり
ます。
ページ数は、あとがき12ページ、参考文献2ページを含み310ページです。

>大変参考になりました。ました。もし差し支えなければこのH.P.を書く
にあたって参考にした文献等ありましたら(英文でも可)教えて下さい。

参考文献は一覧にしてあります。
出版後入手した参考書もありますので、近々リストを作る所存です。
著書は実費の半額1000円(送料別400円)でお分けしています

ロンドン憶良


REPLY


K.H.様

> 私は特にEdward the Confessorについて興味がありましたので、

Frank Barlow "Edward the Confessor" Eyre Methuen
はお持ちですか。375ページの大著ですが、参考になると思います。

いろいろな方に訪れていただき、さまざまなご意見や質問を受け、やりがい
があります。

                  ロンドン憶良

APPROVAL WITH THANKS

99/2/11
標題:お返事有り難うございました。

                 
 お返事有り難うございました。
最近仕事が忙しく家でゆっくりPCに向かうことができず
返事が遅れましたことをおわびいたします。
 まず、貴HP掲載の件喜んで了承いたします。

 手元にあるSt.Paulの周辺図を見てますが、King Edward street・・・
見つかりませんでした。ロンドン中央郵便局の近くですか?
今度ロンドンA to Zで探してみようとおもいますが。
 仕事が一段落したらご推薦の本を(まだ読んでないので)探してみよう
と思ってます。
またメ−ルすることがあるかもしれませんのでその時は宜しくお願いいた
します。

                                        K.H.


REPLY


K.H.様

HP掲載の件ご快諾ありがとうございました。近日アップいたします。

> King Edward street・・・
>見つかりませんでした。ロンドン中央郵便局の近くですか?

そうです。ロンドン中央郵便局の東に面している通りです。
ちなみにKing Edward Road は市内に沢山ありますが、King Edward Streetは
ここだけです。
King Edward Streetは短く、すぐにLittle Britain Street になっています。



>またメールすることがあるかもしれませんのでその時は宜しくお願いいたします。

  こちらこそよろしく。メール大歓迎です

                     ロンドン憶良
                 
晴耕庵の談話室(目次)へ戻る

ホームページへ戻る