晴耕庵の談話室

NO.1


HELLO

題名:英国のことを思い出しました

Date: Wed, 8 Oct 1997
From: "T.Y."

突然メールいたします。
私も英国ニュースダイジェストの記者として、短い間ですがロンドンに滞在して
いたことがあり、英国と欧州のこと、懐かしく拝見しました。子供のような若輩
者の私の言うのも何ですが、よくお忙しい日常の中で、現地のいろいろなことに
興味を持ち、お調べになったことと思います。私も見習いたいと思います。
これからも楽しい内容を更新していってください。


WITH PLEASURE

"T.Y."様、先日は私のホ−ムページにお出で頂きありがとうございました。
まだまだ拙いものですが、英国滞在の際に感じたことなど皆様に披瀝して、日本
の今後のあり方に参考にしてもらいたいと思っています。
ビジネスの第一線の時には市民としての発言はなかなかできませんが、引退した
今、市民としての視点で英国の抱える問題を冷静に捉え、紹介したいと思ってい
ます。
一時期国際部門で得ました経験をある意味で社会還元することも、熟年世代の責
務の一つと思います。今後ともどうぞお気付きの点忌憚ないご意見をお願いいた
します。
1997.10.18  
QUESTION

標題: 初めまして、次の件お尋ねいたします

拝啓 大杉先生のホームページを探索しました。憶良とはどういう意味ですか?
山上憶良にちなんでいるのでしょうか?とても興味津々です。
さて、万葉の歌人山上憶良は、相当の学識をもった人であったそうですが、先生
もそうなのでしょう。おたずねしたいことがあります。私の子供(小4)が、正月に
ガリバー旅行記(Gulliver's Travels)なる洋画を深夜にテレビで見て質問された
ことです。イギリスの1726年(スフィフトの作品)に書かれたこの作品は、大人の
目には、旅行遍歴に託して当時の社会や人間を痛烈に批判したとうことが分かり、
とても感動いたしますが、一方、子供の方でもここに登場する「天空の星ラピュタ」
なるものが、テレビアニメ映画「天空の星ラピュタ」宮崎ハヤオ監督にて作成、上
映されており重なって見えるようで、親子共々、いま、ガリバーについて興味のあ
るところです。
そこで、このガリバー旅行記(スフィフト作品)をもっと深く知りたいのですが、
どういった経路で調べていけば詳しく知ることができるでしょうか。お教え下さい。
昔、経済学にてアダム・スミスの国富論を読んだことがありますが、1723年に生ま
れたスミスもこの作品を読んでいるに違いありません。と言いますのは、スミスの
国富論 に書かれている政治批判、財政に関する比喩的内容がとても酷似しているの
です。
よろしくご教授下さい。
1998.2.3 I.O.


ANSWER

I.O.様
はじめまして。ホームページへお出でいただき、ご丁重なメールありがとうござ
いました。
山上憶良が現存されていましたら、マガイモノとお叱りを受けそうな俗物です。
先生とよばれると恥ずかしいかぎりです。

さてスウィフトとガリバー旅行記の話からアダム・スミスの国富論が出てきまし
たが、40年前私も経済原論や国民所得論と原書講読で国富論は懐かしいですね。
M先生の本を読んだような記憶があります。
恥ずかしながらこの機会にスウィフトの略歴を見ますと、ダブリンからロンドン
に出てきて、母方の遠縁になる政界の大立て者ウィリアム・テンプルの秘書とな
り古典や歴史を学びつつ、政界の大物と接触。その後トーリー・ホィッグ両党の
政争激しい中で政治ジャーナリズムに足を突っ込み、辛辣に批判していたとのこ
とです。
だが筆が厳しすぎたのか、節操もなかったようで、政界から離れ帰国、司祭に。
ガリバー旅行記を書いたのはダブリンに戻り首席司祭などしながら、もんもんと
していた時のようです。

経済問題との関わりでは「粗悪な通貨による英国政府のアイルランド搾取政策」
を匿名で攻撃したり、「アイルランドの貧困と人口問題の解決を赤子食肉論」で
風刺を超える批判をするなど、根本にはアイルランドとイングランドの対立や彼
のアイリッシュとしての正義感が感じられます。
アダム・スミスもこれらの論文を読んでいたでしょう。
学生時代は放縦怠惰だったようで、晩年の廃人生活まで随分起伏がありますね。
中野好夫著「スウィフト」(岩波新書)を読んでみようと思います。

なおご質問の件では、「infoseek」で「ガリバー旅行記」を検索しますと178件
あります。Oさんのご興味に沿う同好の方のホームページが発見されるのではない
でしょうか。
アニメは私も見ましたが、今度は問題意識を持って見たいと思います。
お答えになりませず失礼しました。
1998.2.4  ロンドン憶良


RESPONSE

拝復 丁寧なるご返事をいただきありがとうございました。
今日は早速、息子に先生の返事をみせてあげようと思います。スウィフトの晩年は
残念だったようですが、先生からの貴重な資料をもとに私的な探索をはじめてみた
いと思います。ありがとうございました。またメールを差し上げるかもしれません。
どうかよろしく御願い申し上げます。
敬具
1998/02/06
I.O.


RESPONSE

標題: どうぞご使用ください

拝復 大杉先生には、ご健勝のことと拝察申し上げます。
さて、先般、先生にご指導いただいたとおり、infoseekにて適切に検索をし、いろ
いろな著書を見つけだすことができました。仕事の合間に読んでおります。いろいろ
と現代との交錯が感じられとても複雑な気分です。とくに、現代の規制緩和と米国と
の関わり、当時のイギリスとその他の諸国の関係に全く一致します。これからも少し
ずつ読んでいくつもりです。今後ともご指導くださりますようお願い申し上げます。
 なお、下記の件了承しました。どうぞ宜しくお願い申し上げます。敬白
98/10/ 5
I.O.

HELLO

標題: はじめまして

私、N.N.と申します。 昨年から主人の仕事の関係でマンチェスター近郊の
ボルトン市に住んでいます。 今週末ウェールズに旅行する予定なので、何か新
しい情報を、と思いあれこれ見ていたら、こちらのページにたどり着きました。
7歳の息子が、今丁度学校でこのあたりのことを習っていて、毎日いろいろ聞か
されているので大変興味深く拝見しました。 地図や挿し絵もとても参考になり
ます。 明日子供にもみせるためにBOOKMARKしておきました。 (最終的
には、自分たちでバイユータペストリーのレプリカを作るらしいです・・・)主
人も、タペストリーについては知っていても、どこにあるかわからないといって
いたので、後でまたお邪魔させていただくことでしょう。
この子が学校で習ってくることにあわせて、旅行や週末の遠出を計画していて、
大英博物館でローマ帝国関連の展示を見たり、ヨークでタワーに上ったりしてい
ます。 これから、第1章から順番に読ませていただき、ゆかりの場所を訪ねられ
たらいいなあと思っています。
今後とも、挿し絵や図解付きで読ませていただけるとうれしいです。では、また

98/ 4/30 N.N. (UK)

RESPONSE

N.N.さん

ホームページへの御立ち寄りとメールありがとうございました。
ウェールズ旅行されるのでしたらスノードンへ可愛い登山電車でのぼられると
7歳のお子様は喜ばれるのではないでしょうか。
9.7.5.3歳の子どもを連れて4年間いましたので、お宅様の状況と似て
いるところがあるでしょう。
ローマの遺跡としてのチェスターは行かれましたか。
北ウェールズの古城巡りはこれからご成長されるお子様のお楽しみになるでし
ょう。
名城が多いので古いアルバムからスキャナーでとりこみ、ウェールズの紹介を
したいとかんがえています。
南ウェールズでしたらカーディフの城がいいですね。
旅行記をお知らせ下さい。ではまた
                ロンドン憶良

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