見よ、あの彗星を」
ノルマン征服記

主な登場人物(登場順)



カヌート大王
デンマーク王スウェイン・フォークビアドの息子。
イングランドを侵略し、デンマーク、ノルウェー三国の王として、北海に君臨。
キリスト教に改宗。17年間イングランドを統治した。


エマ王妃
三代ノルマンデー公リチャード一世(無敵公)の息女。
イングランド王エセルレッド無分別王に嫁ぎ、王の没後はカヌート大王の王妃となる。
先王との間にアルフレッド王子とエドワード王子(後の懺悔王)を、またカヌート
大王との間にハースカヌート王を生み、権勢をふるう。


ゴッドウィン伯
カヌート大王以来、歴代の王に仕えたイングランド南部ウェセックスの大貴族。
カンタベリー大寺院のスティガンド大司教とともに、実権を握る老獪な政治の黒幕。


スティガンド大司教
カヌート大王の寵を得て、ゴッドウィン伯と組み、教会勢力を掌中に収めた。
ローマ教皇の承認を得ずにカンタベリーの大司教となったので、ローマ教皇庁の改
革派はスティガンドを追放したいと考える。


エドワード懺悔王
エセルレッド無分別王とエマ王妃の子。少年の頃よりノルマンディに亡命し、修道
院で育つ。ハースカヌート王の没後帰国し、イングランド王に即位。ゴッドウィン
伯の息女エディス姫を王妃とした。敬虔な修道僧としての祈りの生活を続けたので、
国民は懺悔王と呼んだ。


ハロルド伯
本書の準主人公。ゴッドウィン伯の次男。懺悔王没後、イングランド王となる。
ウェールズ王グリューフィドを滅ぼし、その妃アルドギーサを王妃とした。
実弟トスティ卿とスタンフォード橋で戦い勝利し、トスティを戦死させた。
引き続きウィリアム公とヘイスティングズに戦い、敗死した。


トスティ卿
ハロルド伯の弟。エドワード懺悔王の信任厚かった。兄と不仲であり、ノルウェー
王ハラルド・ハードラダと連合し、ハロルド軍団と戦うが敗れ、戦死。


ハラルド・ハードラダ王
ノルウェー王。少年の頃からヴァイキングとして北海、黒海、地中海で活躍。
ハロルド伯の戴冠に反対し、トスティ卿と連合してヨークを攻めるが、スタンフォード
橋でハロルド王に急襲され、トスティとともに戦死した。


ウィリアム公
本書の主人公。六代ノルマンディー公ロバート一世と、鞣革屋フルバートの娘アーレ
ットとの間に生まれた庶子。
8歳でノルマンディ公を襲名以来、数多の危難を切り抜けて、ついにイングランドを
征服した。この征服によりイングランドに荘園制度が持ち込まれるなど、ノルマン・
コンクェストの影響は大きい。


ウォルター
アーレットの弟、ウィリアムには叔父になる。ウィリアムの側臣として仕え、間諜
組織を束ね、ノルマンディ領内の制圧とイングランド征服を成功させた陰の立役者。


ランフランク僧院長
イタリー出身の博識の聖職者。ローマ・カトリック教会刷新運動の推進者で、ローマ
教皇庁の信任厚く、ウィリアム公の結婚問題やイングランド征服について教皇の承認を
得るために奔走した。


いざないと目次へ戻る

「見よ、あの彗星を」Do You Know NORMAN?へ戻る

ホームページへ戻る