UKを知ろう


インターネットの国際ハブ都市は?


ロンドン(1位)と東京(15位)の格差に唖然




日本は半導体の生産や、パソコン関連では世界でも結構活躍して
いると思っている方が(パソコンを使わない方に)多いであろう。
しかしソフトの面ではアメリカに数年遅れており、大国ではない。

インターネットではどうであろうか?
ショッキングな『小さい記事』を見つけたので紹介しよう。
これが一面大見出しでないことが、現実を如実に示している。



1999年11月24日日経の報道では、米国調査会社テレジオグラフ
ィー社まとめた世界の主要都市のインターネット国際回路集積都市
(ハブ)は以下の通りである。

インターネット・ハブ・ランキング
 
順位   都市名            国名       ギガ(10億)ビット/秒
 1    ロンドン            (UK)          18.0
 2    ニューヨーク         (USA)         13.2
 3    アムステルダム       (オランダ)       10.9
 4    フランクフルト        (ドイツ)         10.5
 5    パリ               (フランス)       9.7
 6    ブリュッセル         (ベルギー)        6.2
 7    ジュネーブ          (スイス)          5.9
 8    ストックホルム        (スェーデン)       4.4
 9    ワシントン           (USA)          4.0
 10   サンフランシスコ       (USA)          3.9
 11   トロント             (カナダ)         3.5
 12   シカゴ             (USA)          2.7
 13   シアトル            (USA)          2.6
 14   バンクーバー         (カナダ)         2.5
 15   東京              (日本)           2.4
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 37   大阪              (日本)          0.25



東京が世界の都市に大きく水を開けられたのは、(悪名高き)「電話料
の高さ」が原因と。
インターネットの啓蒙面でのNTTの罪は重い。

ロンドンは
(1)米国との大西洋横断回線が大きいこと。
(2)欧州大陸各都市との回線が集中していること。
から18ギガという超大型容量回線で結ばれているとの解説である。

米国は、国が広いので多数の都市が国際ハブを分担している。



東京は情報通信ではもはや田舎都市である。
大阪は『問題外のど田舎』といわれても、反論の余地はない。
関西人は、もっと国際的な視野に立たないと。「パンパカパーン」
問題で時間を潰しとるようではあきまへんで。

流通では香港・シンガポールに水を開けられ、国際金融でも香港・
シンガポールに並ばれてきた東京市場は、情報では世界の主導権
は取れない小国の位置にある。

受験英語の英語教育や高い通信料を続けているせいであろう。
回線容量はロンドンの1/8である現実を認識しよう。
ここにも「黄昏でないロンドン」がある。

皆さんは、日経のこの記事をどう受けとめましたか。
市町村に一億円づつばら撒いたり、自己責任感のない預金者保護と
称して数十兆円の公的資金を投入したり、何と壮大な後ろ向き資金
を投入しているのでしょうか。
情報化時代の21世紀に向かって、通信インフラ投資はどうなている
のでしょうか。
そのうち企業も国も、どこかに呑みこまれてしまうのではないでしょうか。
これは晴耕庵遊翁の杞憂でしょうか。


シティはしたたか

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