いつもの年であれば、きらびやかなイルミネーションで飾られるトラファ
ルガー広場のクリスマス・ツリーも自粛され、申し訳程度の寂しい飾り電
灯であったが、誰も不満を述べる者はなかった。
悠然として、国民一体となって危機を受け止めている姿を見て、ウイット
マン氏の確信に満ちた言葉がはっきりと理解できた。
「ぐうたらな英国民ですが、一旦緩急あるときには、5分でまとまるのです」
憶良氏はウイットマン氏に電話をいれた。
「ミスター・ウイットマン、恐れ入りやの鬼子母神。貴君の言った通りです」
英国人の挙国体制と愛国心に、脱帽!
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官僚や首相を責めることも必要でしょうが、われわれ日本国民が大事な
ことを他人任せにし過ぎてきたのではないかと反省します。
皆さんのご感想いかがでしょうか?
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