エキスパンドブック横丁inデジタローグギャラリー

前回までのあらすじ

やどなし、職なし、甲斐性なしの黒猫スットコドッコイは、ふとしたことから手に入れた林檎の小箱に秘められた魔法の力で、伝説のイービーマスターの二五六分の一力のを手に入れることになった。
スットコドッコイは残りの二五六分の二五五の力を手に入れるための旅に出るが、そのあまりの道のりの長さに気がとおくなってしまう。
ある日、彼が小箱を開くと、そこに一通の手紙が入っていた。手紙には「横丁」とだけ書かれたメモと破れかかった地図が一枚入っていた。地図には「原宿」という文字が読み取れた。
スットコドッコイは原宿に向けて新たな旅に出た。


というわけで、原宿です。
日曜の午後ということもあって、竹下通りはむちゃくちゃ混んでます。距離としては最短ルートなんですが、所要時間はそうならないのがなんともはや。
しばらく来ないうちに、ビル一つがなくなって工事現場になっていたりしました。デジタローグギャラリーのある裏通り?に入ると、それまでの喧騒が嘘のようにひっそりと……していないのです。この界隈はデザイナーのオリジナルショップていうんでしょうか、住宅や倉庫を改装・改造した店がいくつも並んでいて、けっこう若い人たちが行き交うところです。「集団による恐喝が発生しています」なんていう物騒な立て看板もあったりしますが……。
デジタローグギャラリーも見たところ、そんなショップのひとつに見えます。


窓の向こうにiMacがちょこんと置かれているのが見えます。通る人の何人かは「なんでこんなところに?」と思うのでしょうか、窓の前で立ち止まったりしていました。

中に入って、受け付けのお姉さんに声をかけました。
「仕事終わったら遊びに行かない?」
……嘘です。嘘ですってば。本当だよー……あ、本当じゃなくて嘘だから…………。

「横丁の出展者なんですけど。お世話になっています」
「あー、どうも」
「写真撮らせていただいてもいいですか?」
「ええ、どうぞ」

展示スペースに移動します。


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