ギニア 1987 | ポーランド 1965 | アンティグア・バーブダ 1992 | 大韓民国 2012 |
トリケラトプス Triceratops (ケラトプス科) |
スティラコサウルス Styracosaurus (ケラトプス科) |
プロトケラトプス(幼生) Protoceratops (プロトケラトプス科) |
プロトケラトプス Protoceratops (プロトケラトプス科) |
トリケラトプス Triceratops (ケラトプス科) (角竜目) |
アンキケラトプス Anchiceratops (ケラトプス科) (角竜目) |
プロトケラトプス(骨格) Protoceratops (プロトケラトプス科) (角竜目) |
プロトケラトプス Protoceratops andrewsi (プロトケラトプス科) (角竜目) |
中世代の終わりの白亜紀に栄えた角竜目のトリケラトプスは体長7.5m、体重が8.5トンにも達する大型の草食性恐竜でした。首のまわりは厚い骨製の楯で保護され、鼻の上に短い三角形の角が一本、眼の上方に長さ1m近い2本の角を持っていました。草原でのんびりと餌を食べているトリケラトプスを見つけた獣脚目ティランノサウルスは、うまそうな獲物だという訳で、恐ろしい後脚で蹴り殺そうとします。トリケラトプスは猛然と反撃に転じます。ティランノサウルスは大きな口を一杯に開いて立ち上がり、相手を脅し上げます。無防備な腹部が露出したその瞬間こそ、まさにトリケラトプスの命懸けの突進をするチャンス到来になります。後ずさりして加速をつけ、思い切ってティランノサウルスの腹部に鋭い角を突き立て、皮膚を破り内臓をメチャメチャに引っ掻き回します。腸内の腐肉が腹腔内にこぼれ出してきて、ひどい腹膜炎になり、もだえ死ぬという事になります。トリケラトプスは、頭部の鋭い角から血を滴らせながら、勝利のうちに悠然と立ち去ります。
プロトケラトプスは、最古の角竜の一つで、その祖先型であるとも長らく見なされて来ました。頭骨はよく発達した首の楯を持っていましたが、顔に角はありませんでした。それにも拘わらず、後の角竜類で角が生える位置である眼かのすぐ上と鼻づらの頂部には、骨が厚くなった部分があります。プロトケラトプスは、モンゴルから出た恐竜の中で恐らく最も有名なものです。なぜなら、卵の入った巣が多数見つかっているからです。プロトケラトプスの幼竜と、まだ卵から孵化していないコドモさえも発見されています。