ツチトビムシ科

フォークランド諸島属領 1982
ツチトビムシの一種
Cryptopygus antarcticus
(ツチトビムシ科)


トビムシは、体長1mmから3mmの微小な昆虫で、単眼も複眼もありませんが、頭部の両側にはそれぞれ数個ずつの小眼があり、集まって眼班になっています。原始的な昆虫で、幼虫と成虫は同型で殆ど変態せず、成虫になっても脱皮を続けます。日本の森林土壌中には一平方メートル中に少なくとも四万個体が棲んでいると云われ、枯れ葉などを食べて土に変えています。
植物を植えた植木鉢に水をやってみます。水が上に溢れてきたとき、その表面に粉のようなものが漂うのが見えるでしょう。それはふわふわと動き、手を近づけたりすると、風もないのに吹き飛ばされたように見えなくなってしまいます。これは植木鉢の土の中に棲んでいたトビムシの一種で、急に見えなくなったのは跳んで逃げた為です。

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