ベリーズ 1995 | パラオ共和国 2003 | ポーランド 1999 |
タガメの一種 Lethocerus collosicus (コオイムシ科) |
タガメ Lethocerus deyrolli (コオイムシ科) |
マツモムシの一種 Corixa punctata (マツモムシ科) |
シンガポール 2011 | コートジボアール 1978 | ルーマニア 1993 |
タイコウチの一種 Laccotrephes simulatus (タイコウチ科) |
ヒメタイコウチの一種 Nepa nepa (タイコウチ科) |
ヒメタイコウチの一種 Nepa anophthalma (タイコウチ科) |
タガメ Lethocerus deyrolli (コオイムシ科) (カメムシ目) |
タガメ Lethocerus deyrolli (コオイムシ科) (カメムシ目) |
タイコウチ Laccotrephes japonensis (タイコウチ科) (カメムシ目) |
ミズカマキリ Ranatra chinensis (タイコウチ科) (カメムシ目) |
タガメは体長が50〜65mmもあり、水生昆虫類の中で圧倒的に大きいです。成虫は平地から山地にかけての深い池を好んで棲みます。越冬から醒めた成虫は5〜6月頃に交尾、産卵し、雄は水面上の草の茎などに産みつけられた卵塊を保護します。前脚が大きく、ときにはカエルも捕まえてしまいます。水生昆虫や幼魚を捕え、その体液を吸います。かっては水田にもよく見掛けられましたが、最近は著しく減少しています。
タイコウチは、タガメに次いで大きい水生カメムシの仲間です。成虫はほぼ一年中見られますが、冬の間は水中から離れます。湿地や田圃、底が泥質の浅い沼や水たまりを好みます。体に泥をかぶり、小魚やオタマジャクシなどの餌が近づくのをじっと待つため、網で捕らえずに姿を確認するのは難しいです。呼吸は体長とほぼ同じ長さがある呼吸管を水面に出しながらのシュノーケル方式です。
マツモムシの成虫は主に春と秋に現れ、平地や山地の水草の生えたやや深い池を好みます。普段は腹側を上にして水面に静止し、何かあると素早く深い所に潜る習性があります。この種の仲間はオール状の後脚が特徴で、小昆虫やオタマジャクシ、小魚などを捕らえ、その体液を吸います。