シリア・アラブ共和国の昆虫切手

中東戦争で度々戦場となったシリアは、古代から通商・文化の東西交流の要衝として栄え、7世紀以降アラブ人によりイスラム化が図られ、16世紀からはオスマン・トルコに支配され、第一次大戦後はフランスの委任統治下に置かれました。独立は1946年ですが、58年にはエジプトとアラブ連合共和国を結成、それを解消して現在のシリア・アラブ共和国となったのは1961年のことです。独立後はイスラエルとの対立の歴史で、67年の第3次中東戦争では、ゴラン高原をイスラエルに奪われました。1971年に現アサド大統領が誕生し、イスラエルと逸早く対話に乗り出したエジプトと一時的に断交するなど、アラブ最強硬派路線を執って来ました。旧ソ連崩壊以降は、米大統領を招くなど外交姿勢に変化をみせています。
このシリアから1982年に5種の昆虫を描いた連刷切手が発行されました。

Syria Arab Republic シリア・アラブ共和国
1982 昆虫切手
ヘビトンボの一種
Sp. indet.
(ヘビトンボ科)
ヨーロッパミヤマクワガタ
Lucanus cervus
(クワガタムシ科)
ナナホシテントウ
Coccinella septempunctata
(テントウムシ科)
サバクトビバッタ
Schistocerca gregaria
(バッタ科)
セイヨウミツバチ
Apis mellifera
(ミツバチ科)


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