シンガポールは、鉄道と道路でマレーシアと結ばれていますが、マレー半島の南端にある赤道近くの島国です。シンガポールは7世紀頃には交易で栄え、19世紀初頭から1960年代まで、第二次大戦の日本占領を除いてイギリスの支配下にありました。1963年にマレーシアと連邦を形成しましたが1965年に連邦を離脱し完全な独立を達成しました。以降は英連邦自治州時代の59年から90年まで首相の座にあったリー・クアンユーの指導の下で目覚しい経済発展を遂げ政情も安定しています。90年以降は好調な経済成長を背景にゴー政権が続いています。
このシンガポールから1985年に昆虫を描いた12種の通常切手が発行されました。ジンメンカメムシやトックリバチなどシンガポールに特産の昆虫が生態的に描かれており、お気に入りの切手の一つになりました。低額の8種と高額の4種から構成されています。
2011年に昆虫を描いた5種の通常切手が発行されました。
Singapore シンガポール
1985.4.24 通常切手
ベニイトトンボの一種 Ceriagrion cerinorubellum (イトトンボ科) |
ミツバチの一種 Apis javana (ミツバチ科) |
トックリバチの一種 Delta arcuata (スズメバチ科) |
クマバチの一種 Xylocopa caerulea (コシブトハナバチ科) |
ネクイハムシの一種 Donacia javana (ハムシ科) |
テントウムシの一種 Heteroneda reticulata (テントウムシ科) |
ジンメンカメムシの一種 Catacanthus nigripens (カメムシ科) |
セミの一種 Chremistica pontianaka (セミ科) |
ヤマトヒバリ Homoeoxipha lycoldes (クサヒバリ科) |
イナゴの一種 Traulia azureipennis (バッタ科) |
ベニトンボ Trithemis aurora (トンボ科) |
ツユムシの一種 Scambophyllum sanguinolentum (キリギリス科) |
2011.2.16 通常切手
ヒメセスジアメンボ Neogerris parvulus (アメンボ科) |
タイコウチの一種 Laccotrephes simulatus (タイコウチ科) |
ヒメフチトリゲンゴロウ Cybister rugosus (ゲンゴロウ科) |
トンボの一種 Rhodothemis rufa (トンボ科) |
ベニイトトンボの一種 Ceriagrion cerinorubellum (イトトンボ科) |
ジンメンカメムシは、逆さまにして見ると人の顔そっくりなカメムシで、体長が33mmもあります。模様は個体変異があり、笑った顔に見えるものや憂鬱そうに見えるものなど様々です。アジアの熱帯地方に棲み、群棲することもあります。