シリアゲムシ科

アメリカ合衆国 1999
シリアゲムシ
Panorpa nuptialis ♂
(シリアゲムシ科)


シリアゲムシは林内の草の上などに止まっているのを見かける事が多いです。細長い前後の翅を重ね、屋根型に畳みますが、翅が細いので体は隠れません。雄は腹端しの大きな交尾器を持ち上げ、背側に曲げているのが目立ちます。シリアゲムシの所以です。頭部は下方が吻状に伸びていて、捕まえると先端の口器から黒褐色の消化液を吐き出します。シリアゲムシ目の昆虫は祖先的な形態を多く残しています。たとえば前後翅は同型同大で脈相もほぼ同様、また翅の生えている中胸と後胸もほぼ同型です。飛び方は弱々しいです。シリアゲムシの最古の化石は二畳紀から発見されています。

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