ルワンダの昆虫切手

ルワンダは15世紀に遊牧民のツチ俗が先住民のフツ族を支配し王国を建設し、19世紀末にはドイツ領東アフリカの一部となり、ベルギーの統治を経て1962年に共和国として独立しました。独立後フツ族支配が続きツチ族に対する虐殺事件が発生しました。1994年を境にウガンダなどに逃れていたツチ族勢力が反撃を開始し全土を掌握して様相は一変しフツ族がザイール、タンザニアなどに脱出しました。難民キャンプでのフツ族虐殺事件も起きています。
このルワンダから1973年に昆虫を描いた通常切手10種が発行されました。
1978年には、甲虫を描いた通常切手10種が発行されました。いずれもアフリカ特産の昆虫が生態的に描かれています。
1993年に、植物保護切手として昆虫を描いた切手2種が発行されました。

Rwanda ルワンダ共和国
1973.1.31 通常切手
トゲムネバッタの一種
Phymateus viridipes
(オンブバッタ科)
グンバイムシの一種
Ammianus alberti
(グンバイムシ科)
シュモクバエの一種
Diopsis fumipennis
(シュモクバエ科)
コマユバチの一種
Archibracon fasciatus
(コマユバチ科)
ヒロクチバエの一種
Clitodoca fenestralis
(ヒロクチバエ科)
サシガメの一種
Phonoctonus grandis
(サシガメ科)
マルカメムシの一種
Ceratocoris distortus
(マルカメムシ科)
バッタの一種
Ornithacris cyanea
(バッタ科)
ハナアブの一種
Senapsis oesacus
(ハナアブ科)
セミの一種
Loba leopardina
(セミ科)


1978.5.22 通常切手
カミキリムシの一種
Euporus strangulatus
(カミキリムシ科)
クロツヤムシの一種
Pentalobus palini
(クロツヤムシ科)
クチヒゲゾウムシの一種
Rhina afzelii
(オサゾウムシ科)
ハムシの一種
Corynodes dejeani
(ハムシ科)
ヒゲナガゾウムシの一種
Mecocerus rhombeus ♂
(ヒゲナガゾウムシ科)
スタンレーミツノカナブン
Neptunides stanleyi ♂
(コガネムシ科)
ミスジツノカナブン
Eudicella gralli ♂
(コガネムシ科)
クビワオオツノハナムグリ
Mecynorrhina torquata ♂
(コガネムシ科)
トゲフチオオウスバカミキリの一種
Macrotoma serripes
(カミキリムシ科)
オオハイイロカミキリ
Petrognatha gigas
(カミキリムシ科)


1993.6.15 植物保護切手
オンブバッタの一種
Zonocerus elegans
(オンブバッタ科)
コナカイガラムシの一種
Phenacoccus manihoti
(コナカイガラムシ科)


グンバイムシは、植物の葉を吸汁するカメムシに近い仲間です。前胸背に耳状の縁取りがあります。翅は透明で、閉じた状態の背面中央が濃色のZ字の模様となります。全体が網目模様で美しく、グンバイムシの名の由来は全体の形が軍配に似ている為です。成虫、幼虫ともにサクラ、ナシ、リンゴ、ボケなどの葉の裏側に群がります。吸汁した跡は淡褐色の斑点となり、果樹害虫としても知られています。

NEXT 切手へ ホームページへ