地球上に存在する生物群の中で、最も繁栄しているのは人類ですが、昆虫類も人類とは優るとも劣らない繁栄ぶりを示しており、全動物の種類数の約70%を占めており、種々の環境によく適応しています。
この昆虫類の中でも最も種類数が多いのはコウチュウ目です。次いでチョウ目、ハチ目、ハエ目、カメムシ目という順序です。
この昆虫の種類の実数がどれ位かは明確ではありませんが、1954年 Weberにより試算された数字(624,300種類)があります(内訳は下の表を参照下さい)。
その後、毎年1万位の種類が記載されていると言われていますので、昆虫だけで85万種あるいは100万種に達しているかも知れません。
分類種類数割合(%)
コウチュウ目300,00048
チョウ目100,00016
ハチ目70,00011
ハエ目60,00010
カメムシ目54,000
その他40,300
昆虫類の合計624,300100
(1954年、Weberによる)
これらの昆虫を描いた切手は、1930年にレバノンから蚕業会議開催記念としてカイコの切手が発行されて以来1990年までに、2865種類が発行されています。ただし、1259の共通種を含んでいますので1606の異なる種類が発行されています。
実際の昆虫の種類数に比べれば、まだまだ発行された昆虫切手の種類数は僅かに過ぎないと言えます。しかし、そうは言っても昆虫切手の種類を個人レベルで全て収集するのは決して容易ではありません。
共通種も含めた昆虫切手の種類の内訳は下の表を参照下さい。
1990年以降も昆虫切手は乱発気味に沢山発行されています。ただし、発行が蝶・蛾切手に片寄っており、蝶・蛾(チョウ目)を除いた昆虫切手に限定すれば発行種類数はそれ程多くはありません。
分類種類数割合(%)
チョウ目2,04571
コウチュウ目35913
ハチ目152
トンボ目712.5
カメムシ目702.4
ハエ目692.3
バッタ目59
カマキリ目260.8
アミメカゲロウ目0.5
ハサミムシ目0.2
シロアリ目0.1
ゴキブリ目0.1
トビムシ目0.1
昆虫切手の合計2,865100
(1990年、JPS昆虫切手部会編の「世界の昆虫切手(種別リスト)」による)

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