マレーシアは、日本よりやや狭い国土の70%は熱帯雨林に囲まれています。国の始まりは15世紀のマラッカ王朝の成立で、その後1511年にポルトガルに占領され、17世紀のオランダの侵略を経て、19世紀以降イギリスの支配下に入りました。第二次大戦の一時期、日本に占領されたもののイギリスの支配は続き、1963年にはシンガポールなどと連邦国家として独立し、1965年にシンガポールが分離独立し、現在の国土となりました。
このマレーシアから1991年に蜂を描いた切手4種が発行されました。生態的に描かれています。
1998年に昆虫を描いた小型シートが発行されました。ヒメカブト,テイオウゼミ,オオコノハムシやハナカマキリなどマレーシアに特産の昆虫が生態的に描かれており、お気に入りの小型シートの一つになりました。
2000年に蜻蛉を描いた小型シートが2種類発行されました。1種は図鑑形式で、もう1種は生態的な図案です。蜻蛉は交尾の仕方が他の昆虫と著しく異なり特徴があります。この蜻蛉の交尾が、今回のマレーシアの小型シートで初めて切手として描かれました。
2007年に昆虫を描いた切手4種が発行されました。
2010年に蛍を描いた切手4種と蛍を描いた切手1種を含む小型シート1枚が発行されました。
2013年に昆虫を描いた切手3種が発行されました。
Malaysia マレーシア
1991.7.29 蜂切手
アシナガバチの一種 Eustenogaster calyptodoma (スズメバチ科) |
スズメバチの一種 Vespa affinis (スズメバチ科) |
キゴシジガバチの一種 Sceliphorn javanum (ジガバチ科) |
セナガアナバチの一種 Ampulex compressa (ジガバチ科) |
ハナカマキリ Hymenopus coronatus (カマキリ科) |
ヒメカブトムシ Xylotrupes gideon (コガネムシ科) |
テイオウゼミ Pomponia imperatoria (セミ科) |
オオコノハムシの一種 Phyllium pulchrifolium (コノハムシ科) |
キリギリスの一種 Macrolyristes corporalis (キリギリス科) |
カワトンボの一種 Vestalis gracilis (カワトンボ科) |
ショウジョウトンボ Crocothemis servilia ♂ (トンボ科) |
ベニトンボ Trithemis aurora (トンボ科) |
コシアキトンボの一種 Pseudothemis jorina (トンボ科) |
ツナグロヒメトンボ Diplacodes nebulosa (トンボ科) |
ショウジョウトンボ Crocothemis servilia ♀ (トンボ科) |
ミドリカワトンボ Neurobasis chinensis ♂ (カワトンボ科) |
サナエトンボの一種 Burmagomphus divaricatus (サナエトンボ科) |
ヤマサナエ Ictinogomphus melaenops (サナエトンボ科) |
ウスアカシオカラトンボ Orthetrum testaceum (トンボ科) |
ベニトンボの一種 Trithemis festiva (トンボ科) |
ヒメキトンボ Brachythemis contaminata (トンボ科) |
ミドリカワトンボ Neurobasis chinensis ♀ (カワトンボ科) |
ベッコウトンボの一種 Neurothemis fluctuans (トンボ科) |
コシブトトンボ Acisoma panospoides (トンボ科) |
ハラボソトンボ Orthetrum sabina (トンボ科) |
チョウトンボの一種 Rhyothemis phyllis (トンボ科) |
オブソレスケンスチョウトンボ Rhyothemis obsolescens (トンボ科) |
ネグロトンボ Neurothemis tullia (トンボ科) |
アジアアカトンボ Lathrecista asiatica (トンボ科) |
トンボの一種 Aethriamanta gracilis (トンボ科) |
ヒメトンボ Diplacodes trivialis (トンボ科) |
アカベッコウトンボ Neurothemis fulvia (トンボ科) |
ベッコウチョウトンボ Rhyothemis triangularis (トンボ科) |
タイワンシオカラトンボ Orthetrum glaucum (トンボ科) |
ミドリカワトンボ Neurobasis chinensis (カワトンボ科) |
カワトンボの一種 Aristocypha fenestrella (カワトンボ科) |
カワトンボの一種 Vestalis gracilis (カワトンボ科) |
チョウトンボの一種 Rhyothemis phyllis (トンボ科) |
ハッチョウトンボ Nannophya pymaea ♂,♀ (トンボ科) |
ハグロトンボの一種 Euphaea ochracea ♂ (カワトンボ科) |
ハグロトンボの一種 Euphaea ochracea ♀ (カワトンボ科) |
ショウジョウトンボ Crocothemis servilia ♂,♀ (トンボ科) |
ベニイトトンボの一種 Ceriagrion cerinorubellum ♂,♀ (イトトンボ科) |
アカバナビワハゴロモ Fulgora pyrorhyncha (ビワハゴロモ科) |
アカホシカメムシ Dysdercus cingulatus (ホシカメムシ科) |
バッタの一種 Valanga nigricornis (バッタ科) |
カミキリムシの一種 Rhaphipodus hopei (カミキリムシ科) |
ホタルの一種 Pteroptyx bearni (ホタル科) |
ホタルの一種 Pteroptyx valida (ホタル科) |
クロマドボタル Lychnuris sp. (ホタル科) |
ホタルの一種 Diaphanes sp. (ホタル科) |
ホタルの一種 Pteroptyx tener (ホタル科) |
サンヨウベニボタル Duliticola hoiseni (ベニボタル科) |
ヒシムネカレハカマキリ Deroplatys lobata (カマキリ科) |
バイオリンムシの一種 Mormolyce sp. (オサムシ科) |
ヒメカブトは、アジアで最も分布の広いカブトムシで灯火にもよく飛来します。非常に闘争的なカブトムシでオス同士は激しく闘います。この習性を利用してタイ北部ではヒメカブトを闘わせて賭けをする闘技が今でも行われています。体長は25〜80mmで、大きさに変異が多く、大きいものほど角も立派です。
テイオウゼミは開張が200mmあり、世界最大のセミです。高地の熱帯雨林に棲息します。夕方薄暗くなる頃のみ活動し、ウシガエルのような大きな声で鳴きます。その声は1kmも離れた所から聞こえます。
ハナカマキリは、花に似て天敵から姿を隠すと同時に花と間違え蜜を吸いに来る昆虫を捕らえて食べてしまいます。肉食のカマキリにとっては花に似る事は餌を効率よく捕らえ、なおかつ身を守る効果があります。