イスラエルの昆虫切手

イスラエルは、ユダヤ教、キリスト教の聖地であるエルサレムを首都とするユダヤ人国家です。紀元前10世紀にはユダヤ王国が成立していました。しかし、1世紀にローマ軍に滅ぼされ、ユダヤ人は世界各地に離散することになりました。祖国を失いヨーロッパなどに流れたユダヤ人を中心とした祖国復帰運動(シオニズム)が19世紀末に始まり、20世紀に入り英国が1917年にアラブ、ユダヤ双方に国家建設を約束しました。1948年にイスラエル国の建国を宣言し、以後4次にわたる中東戦争(48年、56年、67年、73年)で占領地を拡大していきました。特に67年の第3次中東戦争では、シナイ半島とゴラン高原、さらに現在パレスチナの暫定自治政府が発足しているガザ地区、ヨルダン川西岸を占領しました。1979年にエジプトとの平和条約を締結。1993年には故ラビン首相のもと、敵対関係にあったPLOと和解が成立しガザの暫定自治に関する原則宣言に調印しました。
このイスラエルから1994年に昆虫4種の切手が発行されました。タブにも図案と同じ種類の昆虫が描かれていました。

State of Israel イスラエル国
1994.2.8 昆虫切手
ハンミョウの一種
Graphopterus sarrator
(ハンミョウ科)
ミドリハナムグリの一種
Potosia cuprera
(コガネムシ科)

ナナホシテントウ
Coccinella septempunctata
(テントウムシ科)
トラカミキリの一種
Chlorophorus varius
(カミキリムシ科)


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