フランスの昆虫切手

昆虫博物学者として有名なジャン・アンリ・ファーブルの生まれたフランスから、セミを描いた切手1種が1977年に発行されました。
1982年から1983年にかけて甲虫を描いた不足税切手が10種発行されました。小型の切手にヨーロッパ特産の甲虫であるフランストラハナムグリ、アルプスルイステントウ、ヨーロッパアカハネムシ、ヨーロッパアリガタハネカクシなどが凹版で印刷されており地味ですが品格があり、お気に入りの切手の一つです。

France フランス
1977.9.10 昆虫切手
アカゼミ
Tibicina haematodes
(セミ科)


1982.1.4(0.1F,0.2F,0.5F,1F,2F,4F)/1983.1.3(0.3F,0.4F,3F,5F) 不足税切手

アカコメツキの一種
Ampedus cinnabarinus
(コメツキムシ科)
ヒサゴカミキリの一種
Dorcadion fuliginator
(カミキリムシ科)
クロモンヒメアカハナカミキリ
Leptura cordigera
(カミキリムシ科)
ヨーロッパアリガタハネカクシ
Paederus litoralis
(ハネカクシ科)
ヨーロッパアカハネムシ
Pyrochroa coccinea
(アカハネムシ科)
ツヤヒョウタンゴミムシ
Scarites laevigatus
(ヒョウタンゴミムシ科)
フランストラハナムグリ
Trichius gallicus
(コガネムシ科)
アルプスルイステントウ
Adalia alpina
(テントウムシ科)
ハンノキオトシブミ
Apoderus coryli
(オトシブミ科)
アオオビカッコウの一種
Trichodes alvearius
(カッコウムシ科)


France フランス
1956.4.7 人物切手
Monaco モナコ
1973.4.30 ファーブル生誕150年記念切手
Guinea ギニア
2002.12.19 人物切手


ジャン・アンリ・ファーブル(1823-1915)は南フランスに生活し、観察力に優れており、カマキリや蝉や甲虫を中心にその生態を「ファーブル昆虫記」に綴りました。フランスから1956年に発行された人物切手の印面には、ヒジリタマオシコガネ(Scarabaeus typhon)、ウスバカマキリ(Mantis religiosa)、トネリコゼミ(Tibicen plebejus)など「ファーブル昆虫記」に出てくる昆虫が描かれています。また、フランスの隣国モナコから1973年に発行された生誕150年記念切手の印面には、ヒメクジャクヤママユ(Saturnia pavonia)、ウスバカマキリ(Mantis religiosa)、キンイロオサムシ(Carabus auratus)など「ファーブル昆虫記」に出てくる昆虫が描かれています。

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