JUNE97
「このJUNEがすごい!'97」
私の怠慢で発表がこんなにも遅れてしまいました。申し訳ない。
- 奥付の日付が '96.11.1〜'97.10.31 の商業出版物(雑誌掲載もOK)が範囲。
でも発行日付を調べる手間をはぶくため、多少のズレは許容します。
- 集計は1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点
という集計方式をとりました。投票者は2人。結果は下記の通りです。
- 1(6点):かわいゆみこ「MIKADO 〜帝〜」(上、下)
- 2(5点):かわいゆみこ「EGOIST(エゴイスト)2」
- 2(5点):新田一実「長嶺先生の憂鬱」
- 4(4点):山藍紫姫子「花夜叉」
- 5(3点):ふゆの仁子「離れざる想い」(1,2,3)
- 5(3点):坂井朱生「ロマンティスト・テイスト」
- 7(2点):ふゆの仁子「LOOSER」(1,2)
- 8(1点):柏枝真郷「オールイズロンリネス」(DESPERADOシリーズ)
- 8(1点):森岡由宇子「君に溺れて」
投票者のコメント
- 1.かわいゆみこ 「EGOISTE」 2
- ビブロス『小説b-Boy '96年3・4月号』掲載。同社BE-BOYノベルズ
「EGOISTE」の1は'97じゃないですよね。けれど2だけでも十分1位の価値があると思います。もう何度読み返したことか...
- 2.かわいゆみこ「MIKADO 〜帝〜」(上、下)
- ビブロス BE-BOYノベルズ
2位の帝は逆に読み返すのが辛すぎるので、よかったけど次点です
- 3.ふゆの仁子「離れざる想い」(1,2,3)
- ビブロス BE-BOYノベルズ
- 4.ふゆの仁子「LOOSER」(1,2)
- ビブロス BE-BOYノベルズ
3、4位は ともにengageシリーズですが、別々にしてみました。
個人的に溝口が大好きです(ポストペットもくまのみぞぐちだし...)
- 5.柏枝真郷「オールイズロンリネス」(DESPERADOシリーズ)
- 光風社
5位は柏枝さんのシリーズ再開となった記念すべき本なので挙げてみました。
- 1.新田一実「長嶺先生の憂鬱」
- 桜桃書房 ECLIPSE ROMANCE(一部は『小説FUDGE vol.12』掲載)
天然ボケの小説家とバイク便のお兄さんがラブラブになるまでと、その後のハッピーライフ。私はこの作品で新田一実のやおい道(笑)は確実にランクアップしたと存じます。
- 2.山藍紫姫子「花夜叉」
- 角川書店 (一部は『DEEP'94年9月号』掲載)
能の名門を舞台にした、嗜虐と官能の物語。痛めつけられる美貌の青少年を書かせたら、右に出るものはいないと思われる、華麗でえっちな筆致にくらくらきます。
- 3.坂井朱生「ロマンティスト・テイスト」
- ハイランド ラキアノベルズ
未成年なのに、唯一の保護者だった母親に捨てられ、年をごまかしてバーで働く少年が意地っ張りで健気でかわいい。なりゆきで就職口と住処を提供することになった、なんでも屋の事務所の社長がほだされちゃうけど、まあとーぜんでしょう。
- 4.かわいゆみこ「MIKADO 〜帝〜」(上、下)
- ビブロス BE-BOYノベルズ
孤児院からマフィアの家に、愛らしい妹のおまけのようにして引き取られた少年が、とにかく苦難の連続。家庭内性的暴行に加え、敵対組織に誘拐されて刺青をされ麻薬漬けにされ、いろいろひどい目にあってしまう。そんな渦中での秘めた恋心もまた美しい。
- 5.森岡由宇子「君に溺れて」
- 芳文社 花音ノベルズ (一部は『小説花音倶楽部'94年6月号』掲載)
元縄氏で大学生というすごい設定の天王寺に、身体も心も溶かされちゃった一樹くんの、過激にも能天気なSMがらみの事件。ふたりで幸せになってね。
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