<H1>菊池鈴々の「RinRin日記」</H1>

99年7月分

それぞれタイトルのあたまにジャンルの目印をつけています
主な内容は、■本 ●漫画 ▼映像 □雑誌 ○同人誌 など

■本と●漫画は独断評価つき(5点満点:★1点・☆1/2点)
文中敬称略


07/22



07/20(火)

□サウス 8月号
「原獣文書」はボケボケした味が好調。こなみ詔子のカラーページがこれまたかっこいい。
□SOUL KiSS(オリジナルアンソロジーコミック)
桜桃書房・96年11月発行のものを今ごろ買った。のもまりのイラストの表紙の印象よりはかなりH度高し。しまあさひの学園ものがけっこうツボ。ずいぶん老けた高校生だけど(笑)。
ボクサーは犬になる/剛しいら ★★★★★
外科医・加藤は、若いボクサー・徹に恋をした。一年間思い続けたのち、遂にドーベルマンと薬品を使った拉致監禁を実行する。防音の地下室に閉じ込められ、縛られ、愛の告白を受けながら強姦される日々が続く。親から愛情をもらえず、女の子と付き合ったこともない徹は、自分が必要とされている状況そのものが初めての経験で、数日のうちに加藤にひかれていく。試合に出たいがため、加藤を殴って逃げ出し、試合に勝った徹は、警察が来ることを予想していた加藤のもとに帰る。
小説June誌上で読んで以来、ずっと楽しみにしていたシリーズが文庫になって嬉しい。雑誌はまだとってあるものの、読み返しにくいもんね。徹に執着心いっぱいの加藤は二枚目独身医師で女性にモテる。どうもイっちゃってる女性に縁があるらしくトラブルの連続。負けないでね。徹のボクサーライフも波瀾含みの展開。シリーズは雑誌で続いているので、今後もおおいに楽しみ。
ピンスポットの向こう側/鹿住槇 ★★★★
役者の杉本樹は、気が進まないアイドル主演のミュージカルに出演することになり、少々ふてくされているところに、その舞台の主演男優である片平進矢に「貴方のために芸能界に入って成り上がってきた」と告白される。友人であり男の恋人がいる役者・井坂隼人(「土曜日のウソツキ」収録「ラスト・エンジェル」の主人公)からは、片平からのアプローチを邪魔するように頼まれていると打ち明けられる。片平に一途に口説かれ続けて、ついに肉体関係を持ってしまうが、それをなかったことにしたい樹は井坂と恋人同士のフリをするが…。
感情の起伏が激しい片平くんと、ふりまわされながらもほだされていく樹の、恋のステージ一幕目。続編は現在も小説b-Boy誌上で継続中。巻末書き下ろしは「ラスト・エンジェル」でおなじみの、専門学校の先生で井坂の恋人・直幹がメイン。直幹が樹に嫉妬したり、「ピンスポットの…」ではけっこう二枚目路線の井坂なのに、直幹には頭が上がらなくてふにゃふにゃな一面をみせてくれたりと、楽しい短編。