<H1>菊池鈴々の「RinRin日記」</H1>

98年05月分

それぞれタイトルのあたまにジャンルの目印をつけています
主な内容は、■本 ●漫画 ▼映像 □雑誌 ○同人誌 など

■本と●漫画は独断評価つき(5点満点:★1点・☆1/2点)
文中敬称略

98/06/22 改訂
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05/11(月)

●ルートヴィヒII世(2) ラインの黄金/氷栗優 ★★★☆
美貌の王様が、時代に追いつめられてゆくさまを、退廃的、というよりも、聡明さゆえの暗さ、として描かれている。
また、基本線は、馬丁のホルニヒくんとのラブストーリーとして読めるので、歴史に興味がなくても雰囲気を味わって楽しめる。
巻末おまけの、ルートヴィヒII世のお墓の話や、ご当地で売っていたすごいデザインの絵葉書などのレポートがまた楽しい。

05/08(金)

●ニューヨーク・ニューヨーク(1)/羅川真里茂 ★★★★☆
ニューヨークで警官をしているケインは、自分がゲイであることを職場や親には隠して暮らしている。ゲイクラブで知り合ったメルの手首には自殺未遂の傷痕が残っていた。出会った夜はセックスなしで語り明かした。その後、二人は恋に落ちる。二人ともけっこうはっきり物を言うキャラで、恋愛感の違いや、過去の相手に対する嫉妬で、感情がすれ違うところなど、ていねいに描かれている。
「赤ちゃんと僕」の作者によるシリアスなドラマ。濃い作りで、こういうタイプの漫画は少数派。

05/07(木)

□GUST(ガスト) 6月号
中村春菊の時代劇は、浮世離れしつつも妙にタフな元若様の話で今後が楽しみ。とにかくこの作者には「手」を描く技術を身につけて欲しい。印象に残る感じのいいキャラが作れるっていうのは凄いことなんだから、あとは絵だ。「手」をもうちょっとなんとかすればかなりいけるはず。
松山ずん子の「Cash」は援助交際誤解ネタ。すっきりしたラブストーリーでよかった。
□MAGAZINE BExBOY 6月号
安曇もか「ROMANCE」は麗しのアントワーヌがプライドよりも恋人の無事のために体をなげだそうとしちゃったりして、けなげでかわいい。
高群保の「海に似た空の色」はそれなりに両思いでうまくいった二人のその後の話。先生のほうが酒に飲まれて一夜のあやまち。波瀾を呼ぶぞ。ドラマはやっぱし山あり谷ありでなくっちゃね。
□コミック・シャレード vol.5
漫画雑誌まるまる一冊面白いというのは、最近少ない気がする。これはお買い得というべきか。
依田沙江美のシリーズ好調。
さとうかずこの「ぼくたちの家シリーズ」番外編は、実は今までのよりも面白かった。
館野とお子のは雑っぽい絵柄なのにあまり気にならない。キャラクターの勝利ね。
神楽坂はん子の名探偵案内には、なんて愛があるんだ、素晴らしい。

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