<H1>菊池鈴々の「RinRin日記」</H1>

97年07月分

それぞれタイトルのあたまにジャンルの目印をつけています
主な内容は、■本 ●漫画 ▼映像 □雑誌 ○同人誌 など

■本と●漫画は独断評価つき(5点満点:★1点・☆1/2点)
文中敬称略

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07/15



07/14



07/11



07/07(月)

■女殺借金地獄(おんなごろしカードのじごく) 中村うさぎのビンボー日記/中村うさぎ ★★★★★
近年まれにみる消費欲まるだしエッセイ。勢い、見栄、はもちろん大きな要因だろうけど、目が眩むほどの物欲のすさまじさよ…。一ヶ月で450万円使ってカード会社から連絡がきたくだりとか、水道料金を踏み倒そうとするところとか、質屋に通う涙ぐましさとか、イタリア旅行記とか、ビンボー日記っていっても、この暮らしをビンボーといってしまうのは間違っているぞおっ。ある種のストレス発散のひとつの型だとは思うが…。皆さん、どうぞこれを読んで中村うさぎに印税をあげて下さい、と、つぶやいてしまう私だ。すいません私は借りて読んだもんですから。


07/06(日)

アレグロ・アジタート(フジミ)/秋月こお ★★★★★
日本音楽コンクールに挑戦することになり、音楽生活描写のもりあがりが充実。コンクール伴奏者の女性キャラのインパクトもなかなか。外伝のほうでは視点が圭サイドでこれがまたよい。ふたりとも強情なんだけど、こだわりのポイントがズレまくっているのがわかって楽しい。


07/04(金)

KOMISCH(コーミッシュ)(2)/橘皆無 ★★☆
かなり風変わりで、いかにも裏事情がありそうなお庭番付きの新米教師と、単細胞の男子高校生の出会いとドタバタ編。もうちょっとドラマが進展してくれないと、なんともいえない。


07/03(木)

□GUST(ガスト) 8月号
可もなく不可もなく、というか多少は不満なのだった。ドラマがぬるいものが多い。
●天馬の血族(12〜15)/竹宮惠子 ★★★★
貫禄の大河ドラマ。架空の草原の騎馬民族の気質や都の設定、周辺の国のバランスなども興味深く描かれている。肝心の血族の謎についてはまーだまだひっぱるみたいだし、これは長い話になりそう。

07/02(水)

●崑崙の珠(5)/長池とも子 ★★★★
中国ファンタジー。この巻は風神の伯父様が登場する話が目玉か。表紙もその風伯だしね。鬼神の力を封じられるわ、暗殺者を送り込まれるわで主役コンビ危うし、とみせかけて、風伯様いいとこどりね(笑)。
●大喝采!/かわみなみ ★★★☆
サッカー少年・花田くんのシリーズ。単独でももちろん読めるけど、タイトルを統一してないので前にエピソードがあるのかないのかがわかりにくい。
花田くんは、憧れのバルさんに対する気持ちもぐらぐらのまま、同じく芸能人の安斎と酔った勢いで肉体関係を持ってしまい、大混乱。妹のクールなセリフがまたよく響くことである。
●欧華(おうか)寮ウォーズ(1)/東城麻美 ★★
両親が突然死んでしまって、父の親友が理事長をしている全寮制の高校に転校することになった主人公。その理事長の双子の子供が男女なので二卵性のはずだが見分けがつかないくらいそっくり。男子寮にもぐりこんで主人公と同室になる女の子、というのはありがちなパターン。シチュエーション・コメディの技の切れと恋のかけひきで読ませるしかないと思うが、いまのとこパワー不足。

07/01(火)

僕達の愛言葉(泉&由鷹シリーズ17)/あさぎり夕 ★★★
本編はそんなには進展していない。おなじみのメンバーのキャラクターでそれなりに楽しく読ませている。それより後書きのほうが目をひく。ドラマCDの同人誌版が、作者と出版社の了解があるかのごとくふるまった人達の手によって、本物そのままのキャスティングで作られてしまったというから驚く。紙媒体の同人誌業界では、著作権について事実上、野放し状態なのは確かだ。それとおんなじ感覚でやってしまったのだろうか。声優の事務所を通したりするわけだから、子供だけでできることではない。常識がとことん通用しないのね…。

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