<H1>菊池鈴々の「RinRin日記」</H1>

96年12月分

それぞれタイトルのあたまにジャンルの目印をつけています
主な内容は、■本 ●漫画 ▼映像 □雑誌 ○同人誌 など

■本と●漫画は独断評価つき(5点満点:★1点・☆1/2点)
文中敬称略

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12/25



12/18



12/12(木)

●辺境警備 星が生まれた谷/紫堂恭子 ★★★★
小学館で出ていた『辺境警備』シリーズの続きが角川書店から出た。来春から新装版 『辺境警備』が各巻に描き下ろし短編をつけて売り出すという。…そりゃないよなぁ。商売だからしかたないけどさ。新作パートがないとみんな買わないだろうから。
今回は黒呪術師・カイルがメインのストーリー。背高さん(この呼び名がエルディア救世王よりいいよね)も暗躍(笑)します。おまけの短編は隊長さんの若かりし頃のエピソード。いやー、隊長さんホントいい男でうれしい。くたびれた中年ぶりっこしてても素敵。


12/09



12/05



12/03



12/02



12/01(日)

●氷の魔物の物語(1・2)/杉浦志保 ★★★★☆
魔物・ブラッドが氷漬けで封印されている洞窟に、病気で死を目前にした青年・イシュカが、自殺のためおもむく。魔物は、この世で一番純粋な涙の粒がひとつだけ願いをかなえるという『涙の宝石』を探して、次々に人間を殺していた。血も涙もないはずの魔物が、目の前で死んだイシュカのために涙を流した。その涙こそがまさしく『涙の宝石』であり、その力でイシュカを生き返らせてしまう。自分の身も自由になったブラッドと、いったん死んで蘇ったため、脈もなく、村に戻ることもできないイシュカは、連れ立って旅に出る。
イシュカを好きなことをいやおうなしに自覚しているブラッドとは違い、超絶善人なんだけど鈍いイシュカは、自分の命もブラッドのために使うなら惜しくない、とまで考えているくせに、彼に対する自分の気持ちにとんと気がつかない。
ブラッドがイシュカと二人で暮らしていこうとしても、かつて魔物の頭領という位置にあり、悪行三昧だった過去のツケがおしよせる。
事態そのものはシリアスに展開。線の細い絵柄とイシュカのムードがばっちりあっている。