<H1>菊池鈴々の「RinRin日記」</H1>

96年9月分

それぞれタイトルのあたまにジャンルの目印をつけています
主な内容は、■本 ●漫画 ▼映像 □雑誌 ○同人誌 など

■本と●漫画は独断評価つき(5点満点:★1点・☆1/2点)
文中敬称略

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09/30(月)

□HANAOTO DELUXE vol.5
「特集:美少年愛」ということになってる。でもそれってわざわざ特集タイトルにしたからって何がどうってことではないような…(笑)。
七瀬かい『まんがみたいな恋をする』は、ごついベテラン漫画家とかわいい新進漫画家の話でいける。
●天は赤い河のほとり(6)/篠原千絵 ★★★★☆
タイムスリップ冒険ファンタジー好調。
●LOVE MODE(1)/志水ゆき ★★★★
JUNE。売春相手と間違われてベッドインしたあとで恋に落ちる話とその後のラブストーリー。絵が安定していないのが困るけど、華があるのでこのまま上達してほしい。特に、一話目のラスト数ページはひどかった(笑)。作者、寝てないんだろうなーと察しはつくんだけどさ。せめてコミックス収録時に直してよ、とつぶやくくらいまずかった。
●少年魔法士(1)/なるしまゆり ★★★★☆
最近の有望株、なるしまゆり。舞台は1996年、香港。ファンタジーとかSFとかオカルトとか、言葉でジャンルわけするのも野暮な気がする、科学と魔法(あるいは超能力)がせめぎあう、孤独な魂達の物語。この巻ではまだ人物設定もよくわかんないままだけど、今後の展開への期待値こみ。

09/29(日)

□小説 Passion VOL.8
水島忍『夢幻の鼓動』はオカルト系。除霊ネタそのものは格別どうということもないが、主人公とその師匠のココロとカラダのふれあいが、まどろっこしいという点も含めてグッド。続編希望。
西条公威『さびしいぼくたち』はこりゃまたびっくり。親同士がスワッピングしている間、子供同士はどこかの家に預けられる。主人公は、親が何をしているのか知らなかったが、預けられた他の子供に親達が映ってるHビデオを見せられる。他の二人が実際のセックスを始めてしまい、参加するはめになる。初体験で3Pなのね。
堀川むつみ『天野商事の悩めるのんき者』はサラリーマンもの。主人公は電車で男の痴漢にはあうわ、取り引き先の社長に迫られるわで、散々な目にあうが、同じ会社の友人と両思いになってめでたしめでたし。
バーバラ片桐『どれだけ君を抱きしめたなら』は学園もの。高校生が学校内でHをするだけの話で、いっそ潔いといえる(笑)。Hが濃厚なのがサービスポイント。
○突然最終回 VOL.28/えみくり
「身分違いの恋」特集。くりこ姫の小説はお題に沿っているかどうかはともかく、初日さんシリーズ。ジビアな会話もなおよろしい。
えみこ山の漫画は、病弱なお金持ちの息子と、彼に拾われて現在お付きの使用人をしている元気なおにいちゃんの高校生二人組の話。百合系恋心を抱いているお嬢様の性格描写がまた、いいんだこれが。
□ブレスSpecial 制服特集
いつものブレスと一緒(笑)。お題の制服にこだわった話はむしろ少数派。

09/28(土)

□別冊JUNE 11月号
「さぶ小説古今集」と題して'75,76年のものを挿し絵を新しくして3作掲載。20年前の『さぶ』ってこうだったのか。JUNE風のものを選んだとある。『ロマンJUNE』だといわれたら信じそうな中身。なんというか、私が求めるテイストとは微妙に違う、ということはわかった。露骨なのがイヤとか鬼畜なのがイヤとかいっているわけではなくて、露骨さにも鬼畜さにもフィルターが必要で、そのフィルターの目の荒さがいろいろあるのだ、という気がした。作家ごとにあるのは勿論だけど、雑誌ごとにもあるよねやっぱり。
フジミの同人誌から掲載されたものが3作。それぞれ楽しめるが、紹介されている同人誌がどれも「在庫なし」じゃ通販先が書いてあってもしょうがない(笑)。まあ、熱心な読者が新刊情報ペーパーを取り寄せる役に立つからいいのか。
□小説ADONIS VOL.16
どおる『愛さずにいられない』は隅から隅までHシーンで狙いがわかりやすい。…っていうよりそれしかないっていうべきかも。毎回シチュエーションを変える努力をしているのはエライ。
□Charade 11月号
長江堤『曇りのち晴れ、ときどき120%』は気象予報士とTVで喋るお天気お兄さんの話。天気予報を使ったドラマ作りがなかなかに盛り上がっている。仕事上でのお天気お兄さんのフォローのしかたとか、ちゃんと仕事ぶりが出ていて、とてもいい。「恋がかなうまで」の話なのでHはない(笑)。
小林蒼『WILD LOAD II』が前回よりいいかんじ。内偵が仕事の22歳・前作で知り合い仲間兼恋人になった元詐欺師22歳・元保護観察付きの16歳高校生、の三人組が調査活動をする。 事件そのものよりも、彼らの間で交わされる会話のリアルな雰囲気が好感度大。
□小説イマージュクラブ 11月号
綺月陣『背徳のマリア』はマッドな医者の兄が愛する弟との子供が欲しくて、二人の精子を混ぜ合わせて胎児をつくり、手術で弟に人造子宮をつけて胎児を育てようとする話。フィクションだから何を書いてもいいようなもんだけど、あんまりにも説得力がない。
□BE・BOY GOLD Autumn
鳥人弥巳『SEASON』は成層圏シリーズのカメラマンの卵の過去編。彼は実母に児童虐待をうけて7歳でゲイの叔父にひきとられる。しばらくは暖かい暮らしが続いたが、叔父は恋人の結婚のため傷つく。いつしか叔父と甥の間で肉体関係になってしまう。実母との心中未遂事件やその時期の状況の説明をはしょりすぎだとは思うけど、全体のトーンが綺麗なので許す(笑)。本編ではいまいちよくわかんない男だったけど、半端な印象の秘密が解けた。
黒川あづさ『ミスター・パパ』は戦隊ものの俳優同士のラブコメディ。正義の五人組側のレッド役が、敵の将軍役の32歳離婚暦あり息子一人つき、に果敢に迫る。
僕らはそれを我慢できない/まあそのか ★★★
表題作は「ペットオチ」というのは読者には初めからわかるし、意外性もない。表題作以外の収録作の「過去のAVをたてに付き合いを脅迫される高校生」と「薬を使う偏執狂めいた弟に犯される兄」の話のほうが出来がいいように思う。この作者はちょっぴり鬼畜風味がいい味なのでは。一冊まるごとその路線だったらもっと高得点だったのに。

09/23(月)

□花音(COMIC HANAOTO) 10月号
ものたりない。なにがいけないということもないんだけど。
笠間留美の絵はどんどん雑になってる気がするが、H度の上昇で許されているのね(笑)。
くりこ姫のエッセイで、オリンピックに批判的なネタがよかった。もっとガンガン書いて欲しいくらい(笑)。

09/20(金)

□微熱少年 10月号(VOL.2)
ほとんどポルノの作品多し。
葛井美鳥『愛人志願』は読み切りなのに、あからさまに話を次にひいてるじゃんか。次号予告にはないけど、そのうち続きも載るのかしら。
天使なんかじゃない/望月広海 ★★★
学園JUNE。男の四角関係。いちおう二組うまくまとまったあと、女の子がからむトラブルを経て、こだわりの初夜ということでございます(笑)。全体にさわやか。

09/19(木)

□小説花丸 秋の号
吉田珠姫『星冠を編む九月』は『特等席』シリーズの梶原と向井・弟の物語。梶原視点なので、いつものぎゃーすかな雰囲気(あれはあれで味があるが)とは一味違う、センシティブな出来になっている。真の視点じゃあ、そもそも『星冠…』なんて、綺麗なタイトルだと背中がかゆくなるわね、きっと(笑)。図書館で本にはさんで相手がわからないままの文通なんてキザなことは普通できないぞ。さすが梶原というべきか、向井・弟が意外なほど少女趣味だったというべきか。
榊花月『卒業』は、病弱な主人公がずっと好きだった隣の長男の結婚を目前にして、ふたりで思い出を作りに旅行に行って一線を越えてしまう。そして結婚式。これはどう考えても、長男の狡さと弱さがヤなかんじ。思い出作って、自分はそれで納得して結婚するんだろうけど、残されるほうはつらいだろう。前回、強引にBをしかけた隣の次男のほうが、目先の恋につっぱしっているぶん好感がもてる。
□ブレス  10月号(vol.14)
雑誌全体のH度はそれなりかもしれないけど、話がいまひとつ。
碧磨あてね『突然の来訪者』は2035年のダッチワイフ・ロボット少年型が、手違いで現代の青年に納品される話。情がうつって手放せなくなる。ただ単にダッチワイフが可愛いだけなんだけど、この話はそれでいいやって気にさせるから勝ち(笑)。
□小説夢音 vol.1
『小説花音倶楽部』の増刊形式の新雑誌。ファンタジー・SF色の濃いものを集めたもの。するってえと、今後『花音』本誌ではそっち路線が減るのかしら。わざわざ分割したからには、ファンタジーを望む声がけっこうあったということなのかなぁ。
白城るた『銀の闇の彼方』は、異世界ファンタジー男娼もの風のスタートで、古風な娼館を売り物にしている娯楽惑星から宇宙船で逃げ出すというSFだった。さらわれて色子にされていた主人公と、依頼されて人探しをしている謎の男がいいムード。

09/17(火)

□小説b-BOY 10月号
生野稜『約束します・後編』がすばらしい。舞台は全寮制の学園と病院。白血病の寮監・三上は、長年の恋心を胸に秘めたままで体力的にも最後になるだろう移植手術に臨もうとし、想われている寮長・津田は、三上が片思いしている相手がいると知って、それが自分のこととは知らず、嫉妬と自制心に苦しむ。ネタをばらした学院長とシリーズ前作の主人公・高郷のおかげもあって、両思いであることを確かめあい、闘病生活をきりぬけていく。ハッピーエンドでよかったよかった。

09/16(月)

□MAGAZINE BExBOY 10月号
石原理『あふれそうなプール』で主人公が「エロうさぎちゃん」なんて呼ばれるのが、みょーにリアリティにあふれ、説得力がある(笑)。
くればやし月子『HELP!恋の病気』は、出会った初日にやつあたり的にレイプされてしまった男の子が、なぜか相手の男を憎めずに、そのまま淡い恋が始まってしまう話。不器用なふたりがかわいい出来。
ふくやま省子『Office Love』はタイトル通りサラリーマンもの。頭はいいのに押しが弱いため仕事がうまくいかない弱気なカレと、しゃきしゃき仕事をこなす出世しそうなタイプのカレのオフィスラブ。仕事とHはそれなりなのに、二人とも情緒方面がお子様で笑うしかない。
□ECLiPSE Vol.14
あれ、この号も全部読んでいる。これは他の小説誌に比べて読了率が高いなあ。
水壬楓子『温室育ちのテディボーイ』は、金持ちの多い中高一貫男子校の話。金持ちで本人もすでに実業の道にはいっている先輩と、いたいけな後輩の話。じわじわと手込めにされた後輩が、両親とは死別していて、ひきとってくれた親戚の経済状況がかんばしくないので、あわや退学かというところで、先輩がなんとかしてくれちゃう。本人が先輩に買われるんならいいと言っているんだから、将来はお稚児さん(兼花屋さん?)なのね。まあハッピーエンドなんですわ。
望月広海『僕がいるよ』は、新書で出ている『天使なんかじゃない』のサイドストーリー。ほぼ同じ出来事を視点違いで書き直すパターン。学園純愛路線。もう少しせりふの硬さがとれるといいのに。
清瀬珠方『投函しないラブレター』も学園もの。中学生の頃、塾の講師のバイトの大学生と肉体関係があったが、相手に捨てられたという過去をもつ高校生が、突然、クラスメートの少年に好きだと告白される。なりゆきでつきあいはじめるが、気持ちはいいかげんなまま。そこに、過去の男が教師として赴任してきて一波乱。片方の少年の家庭の事情とか、つめこみすぎかバランスがいまいちだ。とってつけたようなタイトルもほとんど中身に関係ないし(笑)。このタイプの切ない系ラブストーリーは好みなので、このまま書き続けてうまくなってほしい。
□小説Caille(カイエ) Vol.1
桃園書房の新雑誌。『アクションハイスクール増刊』? うーみゅ(笑) ……このテの雑誌は全然知らない雑誌の増刊で始まることがよくある。
雅桃子『RED MOON』は吸血鬼に魅入られた教師の話。襲われる時は、基本的にHと吸血がセットの上に3P。血の吸いかたが新基軸っていうか、露骨にHっていうか(笑)。

09/13


09/07(土)


09/05(木)


09/04(水)

●ネクロマンサー/牛島慶子 ★★☆
現代アメリカが舞台のオカルト・サスペンス。交通事故のあと行方不明になった婚約者を探すアイリーンのもとに、彼が死んだと知らせがくる。遺品の確認のみで遺体は腐敗がひどく確認できない。その後、殺人事件関連の防犯ビデオに彼の姿が映っているのを警察に見せられる。恋人の死を信じられない彼女の前に、幽霊の彼があらわれ、死体を利用されていると告げる。事件は解決するけど、このオチでは彼女の救いがカケラもないので読後感がいまいち。
同時収録の『イグニス』は精霊系ファンタジー。不細工で口の悪い精霊が、ちょっと紫堂恭子っぽい。この無国籍異世界ファンタジーのほうがタイトル作より好感度が高い。もう一作短編があるが、生まれ変わり系ラブストーリーで月並すぎる。
●恋人達の時刻/梨木有実 ★★★
各8頁のショートショート・オムニバス。絵がおしゃれ系がはいってて、いきすぎずに少女漫画の領域にとどまっていて読みやすい。女の子の性格もバラバラでいいかんじ。でも、私はこのタイプのものはよっぽど特徴が激しくないと記憶に残らないのよ。これもすぐ忘れた。

09/03(火)

■闇の微笑(グイン・サーガ50)/栗本薫 ★★★★
■ドールの時代(グイン・サーガ51)/栗本薫 ★★★★
■異形の明日(グイン・サーガ52)/栗本薫 ★★★★
まとめて読んだので一冊ずつの印象は書きにくい。3冊ともパロ編だったので、話が一気に進む気がしてよかった。ナリスの受難、ヴァレリウスの不本意な出世、リギアの視野はナリスがらみだと狭いのう、と、ねっとりした陰険試合の様相。レムスがまともになったのは本当だろうか。本当はミステリー読む時のように、地の文と登場人物の主観とを区別しつつ読まないといけない気がするが、まあいいやそのうちわかるから、と気楽に構えております。先は長いもん。
●ぴくぴく仙太郎(4)/布浦翼 ★★★
独身男のイラストレーターがうさぎと暮らす日々のトラブルコメディ。うさぎの飼いかたのノウハウなどのページもある。主人公がちょっと不便な場所のぼろい一軒家でこころおきなくペットと暮らしている姿を見ると、ふと、そんなのもいいかな、と思ってしまう。冷静に考えると、私はアレルギー性のアトピーだから、動物の毛やその他もろもろ、まずいんだろうけども。
●日帰りクエストすぺしゃる(1)/神坂一・南天佑 ★★★☆
漫画オリジナル番外編4つ。元気いっぱいのエリがほとんど出ないエピソードもある。脇キャラもみんなアクが強くてにぎやかでよい。竜人族のゾムドが人間に化けた姿が妙に優男で似合っていた(笑)。

09/02(月)

カタルシス・スペル−解放の呪文−/久能千明 ★★★★
SF・JUNE。『青の軌跡』の続編。
コールドスリープしている科学者を運ぶ宇宙船が舞台。革命軍に乗り込まれ、船を奪われそうになるが、シャレでつけたばかりのコンピュータ制御ロックのおかげで自動操縦は固定のままとなる。主役二人を残して他のクルーもコールドスリープされ、それぞれ懐柔・脅迫と拷問でロック解除を要求される。
前作(上下巻)を読んだときは「カレイドスコープアイ」として超能力者を出しておいて、後書きにもなんにも萩尾望都に言及がないとは仁義に欠けるんちゃうか、と思って素直に読めない面があった。さすがに指摘があったらしく、下巻の後書きで、そういう作品を知らなかったとコメントがあった。「知らない」のは恥ではあっても罪ではないので、まあいいか、と思ったので今回はわりとこだわりなく読めた。
●空の風景(5・完)/大野潤子 ★★★
青藍高校サッカー部を基軸にした連作シリーズ。登場人物はどんどん歳をとるわメンバーは増えていくわでなかなか楽しいシリーズだった。
●クラゲも流るる(オーノのティータイム1)/大野潤子 ★★★☆
独立した中編4つ。女主人公の性格がいつも似ていて、それってワンパターンだといえばそうなんだけど「大野潤子にしか出せない味」があるということはかけがえのない価値なのではないか。
●Hearts−灰とダイヤモンド−(タムのなんでもカプセル11)/田村由美 ★★★★
タイトル作は芸能人オーディションネタ。田舎の合宿所で一週間最終審査をする、というもの。審査されるのは4人で、個性の違いが際立っている。審査責任者の演出家のまともなことを言っているのに意地悪にみえるキャラクターが目をひく。合宿中に4人が4人とも成長するスタンダードなドラマ。
短編『Touch』は、しゃきしゃきものを言う人物が多い田村由美のキャラの中ではめずらしく、内気な女子高生の話。とはいえ、しゃべりかたや態度にほんのすこーし難があるだけで、実際にはちゃんとアクションしているんだから、友達にラブレターを託す類の終わっちゃってる女ではない。こっちの男の子はロン毛で眼鏡で知性派。多少出来すぎだけどデリカシーにちょっと欠けるあたりがナイス。

09/01(日)

○蹉跌の構図(ADULTシリーズ総集編)/若月京子個人誌
オリジナルJUNE小説。ハードな近親相姦で3Pもあり。こういうのが書けるのに商業ルートではてぬるいのを出しているのか(笑)。いや、それが悪いってんじゃないけどね。このタイプの鬼畜系も今は商業ルートでいけるはず。そのほうが入手しやすくていいのに。なにせ私はコミケに行かないから。
○お陽様は東から(9)/月夜の珈琲館
オリジナルJUNE小説+漫画。お医者さん達のシリーズ。最近、小学館のホワイトハート文庫で出た。ちゃんと見てないけど同人誌そのまんまらしい。
□ロミオ vol.2
ショタコンonly漫画誌。レベルの向上が急務(笑)。ショタならなんでもいいや、という読者なら許しちゃうのかなあ。…そもそもそういう客しか相手にしてないのか。
●パーフェクト・ジェントルマン/波津彬子 ★★★★☆
'88の作品なので古いけどすごくいい。フリーライターで世界各地を旅している青年が、ニューヨークに立ち寄り従兄弟に会いに行ったら、心当たりのない子供に父親だとせまられ右往左往する。暖かいストーリーで後日談が読みたいところだが、こんな昔の作品では今更ほめてもどうにもなるまい。ひとりで勝手に妄想するしかないか。 現在の作品は洋ものでも東洋趣味満載だ。これはそこまでではないが背景にそれらしい衝立や壷が出てくるのに気づく。好みって昨日今日変わるものでもないものね。

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