寒天を利用したパラフィン包埋法
EMRで採取された組織やバラバラになりそうなポリープなどを包埋するときに便利な
寒天を利用する方法を紹介します。
用意するもの
サブロー寒天培地、小試験管(細菌室から借りてくる)、使い古しの電気湯沸しポット
方法
1 サブロー寒天培地を寒天が約3%になるように溶かして小試験管に5ml程度分注して
冷蔵庫に保存しておく。
2 バラバラになりそうな組織の切り出しを始める前に電気湯沸しポットに寒天の入った小試を入れて
溶かす。
3 切り出しが始まったら溶けた寒天を冷ますために電気ポットから小試を出しておく。
4 切り出した細かい組織片をスライドガラスの上に並べる。
5 ある程度(60℃以下に)さめた寒天溶液をスポイトで吸って並べてある組織の上にやさしくかける。
6 ある程度固まったらゆっくり水の中に入れ冷やして固める。
7 余分な寒天をトリミングして包埋カセットに入れる(濡れていると抵抗なく滑る)。
8 通常に切り出しした組織と同様に扱う。