9/12(火)

6時に起きる。6時20分にタクシーの運転手が部屋まで起しに来た。香港から来たという夫妻と一緒に駅に向かう。チケットは既に用意されているものと思っていたが、そうではなくタクシーの手配だけでチケットは列車に乗ってから買う、ということだった。だからフロントの女性は、気安く大丈夫、って言っていたんだなとそのとき思った。 7時9分発の列車は7時ちょっと前に入線。 中国語が分からないので、香港からの二人の後をついて行く。どうやら硬臥は全くないらしい。(それどころか軟坐も硬坐もない) クチャまではガラガラだったのに。。。結局我々3人プラス関西から来た吉原さん足立さんヨーロッパ人3人の計8人は、満員の硬坐車両で立ちっぱなしの羽目に。。。 お先真っ暗で、7時発21時カシュガル着ということだから、14時間もこの状態かと思うと、この先どうなってもいいから次の駅で降りようかと思ってしまう。 8時に食堂車がオープン、香港からの二人が気遣ってくれて(死にそうな顔して倒れそうだったから? 確かに具合は良くなかったけど(笑))、自分はずっと座ったまま、二人は交互に座りながら2時間かけて朝食を食べた。味はもうどうでもいい味。全然食べれない。最後に係りの人に怒られて席を立ったが、やっと10時。あと11時間。しかし車両故障で1時間ほど停車する。 どうやらカシュガル着は18時らしい。しかも次の駅のアクスでかなりの人が降りるので、なんとか座れそう。ちょっと先が見えてきた。 11時30分頃アクス着。それまでは1つだけ確保した席を5人で交互に座る(といっても一番長く座っていたのは私。。。)。ヨーロッパ人は勝手気ままに通路や石炭袋の上に座ってピザを作って食べている。アクスでどかっと人が降り、なんとか全員の席を確保することが出来た。あとは暇とおしりの痛みとの戦いである。干しぶどう等のドライフルーツや、なし、りんごを5人で分けあって空腹を紛らわせたりした。 19時30分、やっとカシュガルに到着。一時は途中リタイアも考えたけど、ここまで来ることが出来ました。これもひとえに香港からの夫婦二人のおかげです。謝謝。 そうそう、そういえばカシュガルに着いて列車から降りる際、携帯電話を拾いました。Ericsson製の。自分達が座っていた横3人向かい合わせで、日本人3人香港人2人、中国のおじさん一人の計6人だったのですが、中国のおじさんが持っていたとは思えないし、もう人もほとんど降りてしまっていたので、お土産として持って帰ることに。 宿にチェックインして、電話片手に中国じゃ、電話する相手いないしなぁ、と考えていたら、そうだトルファンのアイちゃんなら携帯持っていたし、通じるかと思って電話したら、ちゃんと通じました。アイちゃんに国際電話のかけ方を聞き、さてでは日本に電話しようかと思ったら、ノックが。 誰かと思ったら列車で乗り合わせた西洋人の一人が。何かと思ったら「電話持っていない?」 なんと携帯電話の持ち主は、彼でした。あちこち聞きまわってやっと探し出したみたい。でももし中国人に拾われていたらどうなっていらやら。数少ない旅行客だったから追跡できたけど、そうでなかったら。。。 それにしても日本に電話した後に来てくれればいいのに、と思ったりもしました。


翌日へ
戻る