72年 Paul McCartney & Wings ヨーロッパ・ツアー

72年2月18日にシングル"Give Ireland Back To The Irish / (Instrumental Version)"を発表した彼らはイギリスの3つの大学(ノッティンガム、ヨーク、そしてニューカッスル)で事前告知無しの無料コンサートを開き無事?コンサート・デビューを果たした。

1972.1-1973.9 Wings#2 Members

そして72年5月12日にシングル"Mary Had A Little Lamb / Little Woman Love"を発表した。 そのWingsの初の公式なコンサート・ツアーである。しかしながらその評価は決して良くはない。

日付場所
72年7月 9日Centre Culturelle, Chateau Valon, France
72年7月12日Juan Les Pin, France
72年7月13日Theatre Antique, Arles, France
72年7月14日Lyon, France
72年7月16日Olympic, Paris, France
72年7月18日Zirkus-Krone-Bau, Munich, West Germany
72年7月19日Offenbach-Hall, Frankfurt, West Germany
72年7月21日KongreB-Hall, Zurich, Switzerland
72年7月22日the Pavillion, Monyreux, Switzerland
72年8月 1日K.B.Hallen, Copenhagen, Denmark
72年8月 4日Maess Hall, Helsinki, Finland
72年8月 5日Idreats, Turuku, Finland
72年8月 7日Kungliga Hall, Stokholm, Sweden
72年8月 8日Idretshall, Orebro, Sweden
72年8月 9日Njaardhall, Oslo, Norway
72年8月10日Skandinavien Hall, Gothenburg, Sweden
72年8月11日Olympean, Lund, Sweden
72年8月13日Fyns Forum, Odense, Denmark
72年8月14日Vejlby Risskov Hall, Arhus, Denmark
72年8月16日Rhein Hall, Hanover, West Germany
72年8月17日Evenementenhal, Groningen, Holland
72年8月18日Doelen, Rotterdam, Holland
72年8月19日Breda, Holland
72年8月20日Concertgebouw, Amsterdam, Holland
72年8月21日Concertgebouw, The Hague, Holland
72年8月22日Cine Roma, Antwerp, Belgium
72年8月24日Deutschland Hall,Berlin, East Germany



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72年7月22日 the Pavillion, Monyreux, Switzerland


WINGS OVER SWITZERLAND / LIVE IN MONTREUX,1972



[Company Info]
COVER:Made In Westerm-Germany
LABEL:
MATRIX:ZZYZX-020CD-A/B

[SONGS]
Disc 1:Total Time: 44:20
1Bip Pop3:22
2Smile Away4:06
3Mumbo3:20
4Give Ireland Back To The Irish4:14
518825:56
6I Would Only Smile4:33
7Blue Moon Of Kentuckey ( Not cregited at CD-Jaket )4:06
8The Mess5:01
9Best Freind3:48
10Soily5:46

Disc 2:Total Time: 43:47
1I Am Your Singer3:36
2Say You Don't Mind3:13
3Henry's Blues7:23
4Seaside Woman4:12
5Wild Life5:17
6My Love5:06
7Mary Had A Little Lamb3:39
8Maybe I'm Amazed4:41
9Hi Hi Hi4:36
10Long Tall Sally5:40

[RECORDING DATA]
Wings Line-Up
mastertape live at the Pavillion, Monyreux, Switzerland, July 22,1972
[SOUND QUARUTY]
ピッチが少々高い。極悪のB級オーディエンス録音。
[SPEED]

[COMMENTS]
メリハリのない曲が並び最低限Wingsのアルバム"Wild Life"が好きで好きでたまらない人向け。しかしながら数少ない72年ライヴ・モノ。
本78年6月20日発行「ポール・マッカートニー&ウイングス」
著者 黒田史郎
発売 株式会社 日音楽譜出版社
ビートルズ時代にポールは休暇を楽しむためにスイスへ行ったことがある。公演旅行としては初めての訪問だ。7月21日(金)のチューリッヒ公演、それに続く7月21日*(土)と23日(日)のモントルー公演は、不成功に終わった。聴衆は退屈し、レーンやマックロウをフィーチュアした曲ともなると、非難の口笛を吹いたという(*:22日の誤りだと思う)。
とある通りである。

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72年8月1日 K.B.Hallen, Copenhagen, Denmark


[SONGS]
1Bip Pop
2Smile Away
(M.C.)(Paulが手拍子を求めると会場中、手拍子の嵐である。その嵐で流れるその曲は・・・)
3Mumbo
(M.C.)「新曲で"1882"!」
41882
(M.C.)「デニーの曲で"I Would Only Smile"」
5I Would Only Smile
(M.C.)「イギリスで起こっていることをテーマにした曲で"Give Ireland Back To The Irish"」
6Give Ireland Back To The Irish
Paulが一言「Thank you」と言い次の曲を始めようとするその一瞬の間も観客は手拍子でバンドを煽る煽る!
7Blue Moon Of Kentuckey
(M.C.)Paulが次の曲紹介をしている最中も観客は手拍子でバンドを煽る煽る!。その手拍子のまま次の曲。
8The Mess
9Best Freind観客の手拍子と一体となったその演奏は熱いゾ。Paulのボーカルも絶好調。
10Soily
(M.C.)「次は"I Am Your Singer"」。久々に曲名を聞いても観客の喚声は今一つ。
11I Am Your Singer(C.O)間奏が終わり歌に入ったところで残念ながらテープは終わり。
(M.C.)「リンダだ。曲は"Seaside Woman"」。リンダが紹介されても特にブーイングが起こるわけでなし、比較的暖かに迎えられている。
12Seaside Woman
(M.C.)「"Seaside Woman"はどうだった?。OKだね。次はヘンリーのブルース・ギターだ」
13Henry's Blues可もなく不可もないブルース調の曲である。リンダのオルガンはコードを単に押さえているだけ。こういう曲は残念ながらバンドの力量をさらけ出してしまう。地方のライヴハウスのブルース・バンドみたいだ。
(M.C.)曲が終わると客席からPaulのロックを求めるような手拍子が始まる。「次の曲はデニーの"Say You Don't Mind"だ」。
14Say You Don't Mind
(M.C.)「次の曲は"Wild Life"だ」。
15Wild Life
(M.C.)「Thank You」と言い、ベースからエレピにPaulが楽器を代える間も客席からは次の曲を求め手拍子の嵐。「次は"LaーLa"だ」
16Mary Had A Little Lamb
(M.C.)客席からは次の曲を求め手拍子の嵐。Paulが話しはじめても客席からはアンコールを求めるかのような手拍子。
17My LovePaulの"My Love"に答えるようにリンダが"My Love"と唄う構成をあそこまで洗練させたPaulは凄い。
(M.C.)やはり客席からは次の曲を求め手拍子の嵐。Paulが話しはじめると退いていきましたが・・・
18Maybe I'm Amazed
(M.C.)やはり客席からは次の曲を求め手拍子の嵐。
19Hi Hi Hi"Hi Hi Hi"のBreak部分。会場は手拍子・足を踏み鳴らしの嵐。バンドの熱気も感じられる演奏である。

[RECORDING DATA]

[SOUND QUARUTY]
B級オーディエンス録音。
[SPEED]

[COMMENTS]
観客のノリが良い。観客のノリも良ければ演奏も盛り上がるという典型的な内容である。細部を指摘すれば演奏の難は避けられないが、ライヴのノリは合格である。72年モノとしては感動出来る内容である。

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72年8月22日 Cine, Antwerp, Belgium


Paul McCARTNEY・WINGS / I AM YOUR SINGER

[Company Info]
COVER:LIVING LEGEND RECORDS
LABEL:
MATRIX:LLRCD 087

[SONGS]
1Best Friend4:02Paulのボーカルは本当に巧いと思わせる一曲である。
2Soily4:04
3I Am Your Singer3:15二本のギターがほどよく空間を埋め隙間がありバンド・サウンドを感じさせてくれる。
(M.C.)「次は妻のリンダで、彼女の処女作"Sea Side Woman"」。
4Sea Side Woman3:58
(M.C.)「デニー・レインで、"Say You Don't Mind"」。
5Say You Don't Mind3:15
6Henry's Blues6:28Fade In気味で流れてくるこの曲は、このCDで一番の出来である。
7Give Ireland Back To The Irish3:20前曲がFade OutしながらCross気味でFade Inしてくるこの曲"アイルランドに平和を"。中途でFade Outしているのが残念。
8Cottonfields3:16アンコールの拍手?と共に流れるこの曲である。
(M.C.)「ラヴ・ソングを皆に。座ってもいいよ。」
9My Love4:33イントロはギター・ソロから始まるパターン。間奏のギター・ソロも充分アドリブを効かせている(内容は少々トホホである)。

[RECORDING DATA]
RECORDED LIVE AT CINE ROMA,ANTWERP, BELGIUM, AUGUST 22nd 1972.
[SOUND QUARUTY]
サウンドボード録音。
[SPEED]

[COMMENTS]
72年モノでここまで感動出来る音源が"I Am Your Singer"だったとは・・・不覚です。72年モノの王様音源、それが"I Am Your Singer"。
ツアーも終わりに近く疲れは感じられるもののPaulのボーカルは最高です。また"Henry's Blues"は一聴の価値大です。
ツアーが終了した9月にはロンドンのモーガン・スタジオでヨーロッパ公演のライヴ・テープのミキシングを行ったと記録にある。

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