5th Album "UNSWEET"



99年3月3日のお雛祭りにリリースされてから早3ヶ月となりやっと自宅近くの最寄り駅前のこの地域にチェーン店を展開している小さなCD屋さんで購入する。96年11月にこのお店でアルバム"1.2.3"を購入した時はアニメ・コーナーにあったけど最近は邦楽ロック・コーナーに陳列されている。
No.曲名作詞作曲コメント
1DYNAMITE EXPLOSION古屋敏之福山芳樹いい曲で演奏も物凄くロックしてるけどサビの「Dynamite Dynamite Dynamite Explosion Once Again」がカユくてポップスしているのね。
2Strlight Dream福山恭子福山芳樹これまた演奏はロックなのだけど妙にポップスしているのが良いのか良くないのか不思議な2曲目。でも1曲目もこの曲もスピード感は抜群です。聴いていて気持ちがいい。でもサビの"I can do it"の歌詞がやはり少しカユイ。
3To Heart石川雅敏福山芳樹いい曲だねぇ、「君が欲しい」と直接的に言われるとカユイけどこの歌詞は泣かせてくれるし、この歌詞をメロディにして唄う福山さんはやはり上手いねぇ。サビの裏シャウトは福山さんの重ね録りかな。
4Paradise古屋敏之古屋敏之このアルバムの寂しいところは福山さんと古屋さんのツイン・ボーカル(コーラスだけどなかなか細かいパート分けでツイン・ボーカルっぽいところ)が少ないところ。その数少ない一つだけどあまり技有りでもないかな。それにしても1曲目からこの曲までの繋ぐ構成はお見事である。この曲はロックしている特にお気に入りの曲だ。
5Bye Bye! お嬢様麻生祥一郎福山芳樹福山さんのダブル・トラックによるコーラスがいいかな。お口直しの1曲。
6悲しきランニングマン麻生祥一郎福山芳樹前の曲とそしてこの曲、いかにもアルバム中盤という感じでいいのでは。まさに作詞家・麻生さんの世界だ。
7Lookin' For The Rainbow石川雅敏福山芳樹ワン・コーラス目のAメロで物凄くアコピが上手い!凄い!って思ったらゲスト・プレーヤーであったか・・・と先行され販売されたシングルを聴いて思った曲。早くロック・バンドとして売れてハミング・バードには「これぞ、アニメ・ソング!」という王道の曲をテレビでやって欲しい。
8しあわせな男古屋敏之古屋敏之以前から何度かライヴに耳にしていた曲であるが今回はじめて歌詞カードを読み「不思議なのさ」「運命なのさ」「偶然なのさ」など歌詞の出来の良さに驚く。Bメロそしてサビのメロは最高である。AメロのドラムはBeatlesの"Get Back"風で左チャンネルにあるフランジャーをかけたアコギの音がなかなか良い隠し味を出しBメロやサビで隙間を巧く埋める演奏が良い。でもイントロはやっぱダサイと思う。さて"I'm a lucky guy"は誰かな?。
9名もなき果ての街で古屋敏之古屋敏之曲の完成度としてはこのアルバムで一番かな、この曲。アレンジもいかにもっていう泣かせる感じ。もちろんアルバムの色がこれになると困っちゃうけどね。歌詞カードに「遠くの空は開けて」とあるが古屋さんは「遠くの空は開けた」と唄っているような気がしてならないけど、まぁいいよね。ベースやアコギで巧く景色を描かれ私の心の中はすっかりクリスマス近い年末そして年月の流れを感じてしまった。
10Dream Jack石川雅敏HUMMING BIRDそしてアルバムの本編、最後の曲は97年にテレビ東京系列で放送されていたアニメ"エーア・ガイツ"の主題歌でシングルでもリリースされていたロックなのこの曲だ!
11魚つりの歌古屋敏之古屋敏之そしてこのアルバムでアンコール的な位置付けのライヴでもお馴染みの曲。渋谷ON AIR EASTで録音されたオーディエンス・コーラスの使い方が上手い!。エンディングを決めた直後に左チャンネルから微かに聞こえる歓声("Yeah!" by Peter? "Yeah,Yeah!" by Furuya)が楽しいレコーディングだったことを感じさせてくれる。


アルバム"1.2.3"に近い創りだと思うけど前半に軽いポップな曲が並んでいただるせいかミニ・コンポでBGMのように流す聴き方だとファーストフードのアンスィートなアイスティみたいな感じ。喉が渇いた時に感じるあの爽快感。MDにダビングして聴くとベースが見事に消え去り高音域のシャリシャリ感が強いのは最近の風潮なのかな。サウンドはもちろんロックなアルバムで気に入らないと最後まで聞かずに止めてCDを捨ててしまう私がもう何度もリピートして聴いているのだから気に入っているのは間違いない。キーボード・プレーヤーをゲストに迎えたのも大正解で見事にサウンドに広がりを見せてくれているし、このス〜っと通り過ぎていくサウンド。な〜んか、複雑な気分。色気を感じられないというかね・・・"Paradise"みたいに曲によっては色気を感じるけどアルバム全体に色気が無いのかな。ミニ・コンポから軽く流せばハミング・バードに興味の無い身内も体でリズムをとってるしロックでポップなアルバム作りは見事に成功しお勧めのCDであるのは間違いない。ハミング・バードというとコーラスにいかにも重ね録りしたサウンドもその魅力だけど、"UNSWEET"は支持できるね。あとはオープニングの3曲に色気をどうブレンドするかだと思う。
周りに聴かせると大概は良いという。あとは「キッカケ」だね、やはり。頑張れよ、ハミング・バード!


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